学校や保育施設での新型コロナウイルスの集団感染が相次ぐ中、宇都宮市で4日、県内の他の自治体に先駆けて5歳から11歳の子ども向けのワクチン接種が始まりました。

 この日は基礎疾患のある子どもを優先に市内8カ所の小児科医院などで接種が始まり、50人が接種を受けました。

 同市御幸ケ原町の小児科では5歳から11歳までの7人がファイザー社製の小児用ワクチンを打ちました。

 対象となる5歳から11歳の子どもは市全体で3万2500人で、市では3月10日から感染対策を取りにくい低年齢の子どもにも接種を始める方針ですが、国からのワクチン供給が追い付いていないため、基礎疾患のない8歳から11歳への接種時期は見通しが立っていない状況です。

 子ども向けの接種について国は努力義務とはしていませんが、この医院では重症化リスクの高い基礎疾患のある子どもへの接種を勧めているほか、それ以外の家庭にも接種を検討してほしいと呼び掛けています。