新型コロナウイルスの感染拡大による輸入の停滞や原油価格の高騰など、さまざまな要素が絡みあい、食品や日用品の値上げが続いています。

栃木県内のスーパーマーケットでも身近な物が3月から値上がりし、生活にも影響が出ています。

年明けから本格化した食品の値上げが止まらず、キユーピーと味の素が1日からマヨネーズを値上げしたほか、駄菓子メーカーのやおきんが税抜き10円でおなじみの「うまい棒」を1979年の発売以来、初めて値上げし4月から12円とします。

原材料費の高騰に原油高や円安が加わったインフレは日用品にも波及し、大王製紙や日本製紙クレシアはティッシュペーパーやトイレットペーパーの価格を改定します。

さらにロシアのウクライナ侵攻を受けて原油先物相場が急騰していて、一段の値上げにつながることも懸念されます。

値上げについて消費者はどう思っているのか町の人たちに聞きました。

30代夫婦:「実感はないが値上がりすると家計に響く」

80代男性:「一人暮らしだから影響はないけど高いよりは安い方がいい」

20代学生:「仕方ないことだと思う」

20代学生:「高いのは嫌だけど買わないと困る人がいるから買う」

宇都宮市のスーパーマーケット、かましんカルナ駅東店では仕入れ価格の上昇に伴い、1日からベーコンやソーセージといった加工食品を値上げしました。

かましん 本間陸人副店長:「人が多く関わる加工品ほど値上げせざるを得ない」

1日から値上がりしているのは、このほかオリーブオイルやサラダ油などで、駆け込み需要のためか2月の売り上げは去年の同じ時期に比べて倍増したといいます。

今後もトイレットペーパーやインスタント麺などの値上げが予想されているため、買いだめしようと消費者が殺到してしまう心配があるといいます。

かましん 本間陸人副店長:「できるだけたくさんの人に商品が行き渡るように配慮してほしい」

しかし、本間副店長が最も恐れているのは、値上げによって消費者が離れてしまうことです。

かましんでは少しでも消費者の助けになればと、おすすめの商品を載せたチラシを増やすなどして対応していきたいとしています。

かましん 本間陸人副店長:「我々も企業努力していきたい」