栃木県警察本部は1日、警部以上の幹部クラスの異動を内示しました。発令は3月14日です。

幹部クラスの異動は235人で、去年に比べて11人増加しました。

今年、県内で42年ぶりに開催されるとちぎ国体と障害者スポーツ大会を控え、新しい警備部長には藤田裕之刑事部長が就任し、後任の刑事部長は伊藤靖志宇都宮中央警察署長が務めます。

県内19の警察署のうち16の警察署で署長が交代し、宇都宮中央警察署長には伊東毅警務部参事官兼首席監察官が就任します。

主な組織の改編は警備部の警備第一課を新しく設置する警備企画課と分けて司令塔機能を強化するとともに、それぞれの課の専門性を高め社会の変化に伴って高度化・多様化する国際テロなどの脅威に対して警備強化を図ります。

刑事部捜査第二課にある特殊詐欺事件捜査室を組織犯罪対策第一課に移管し、特殊詐欺の犯行グループやその背後にいる暴力団などの組織実態に関する情報を集約・分析し取り締まりを強化します。

このほか、とちぎ国体などの警備を担当する国体・障スポ対策課に16人を増員するほか、犯罪の悪質化や巧妙化に対応するため科学捜査研究所などを3人増員し科学捜査の体制強化を図ります。