栃木県益子町の県窯業技術支援センターで1日、伝統的な登り窯で焼いた作品の窯出しが行われました。  

県窯業技術支援センターでは、益子焼などの陶磁器づくりに関わる人材を育てていて、今年度は基礎を学ぶ「伝習生」とスキルアップを図る「研究生」の計17人が県内外から焼き物のまち・益子に集い技術を磨いています。

毎年この時期、伝統的な焼き方のひとつ、登り窯を使う体験を実施。2月24日から25日にかけて夜通し焼き上げ、1日に約1000点の作品を登り窯から取り出しました。  

登り窯の「部屋」によって酸素の濃度が異なるため、同じうわぐすりを塗っても焼き上がりの色が違ったり、灰の付き方で思わぬ風合いが生まれたりします。

受講者たちは仕上がった作品を確認し、登り窯で焼く難しさや面白さを学んでいました。  

作品の一部は3月8日から益子陶芸美術館で開かれる修了作品展で展示されます。