東京都に次いで人口が多く、港町や温泉地などさまざまな表情を持つ神奈川県。愛犬との生活を見据えて、もしくはこれから犬を飼うことを視野に住む場所を探している人にとって、県内のどこに愛犬とおでかけできるスポットがあるのか、愛犬や飼い主に優しく暮らしやすい街なのかというポイントは大切です。神奈川県内で、犬が多く飼われているのは何市なのか調べました。

神奈川県内で、犬の登録頭数が多い市はどこ?

神奈川県健康医療局 生活衛生部生活衛生課「2020年度 犬の登録頭数等」より筆者作成

神奈川県健康医療局 生活衛生部生活衛生課「2020年度 犬の登録頭数等」をもとに、神奈川県内で犬の登録頭数が多い市を見ると、1位が横浜市、2位が川崎市、3位が相模原市、4位が藤沢市、5位が横須賀市でした。1位の横浜市は2位の川崎市の約3倍の登録頭数と圧倒的な結果ですが、横浜市の人口の多さをそのまま表した結果と言えます。2位から5位も、人口の多い順にランクインしています。

犬が多くいる市にある「ドッグフレンドリー」な施設

ドッグランや公園が間近な環境に住めば、愛犬と過ごすひとときがより楽しくなるはず(画像素材:PIXTA)

神奈川県内で犬の登録頭数が多いベスト5にランクインした市は、きっと犬と暮らしやすいはず。そこで、上位5市の散歩に適した公園やドッグランを紹介します(以下で紹介するドッグランの多くが事前登録制です)。

1.横浜市

横浜国際総合競技場(日産スタジアム)でおなじみの「新横浜公園」はドッグランのほか、プールや野球場、テニスコートなど各種運動施設がそろっています(画像素材:PIXTA)

横浜市には、「四季の森公園」「保土ケ谷公園」「三ツ池公園」といった県立公園に加え、1870年に開設された「山手公園」や海を臨む「山下公園」、横浜競馬場の跡地に造られた「根岸森林公園」など数多くの公園があり、愛犬との散歩を楽しめます。「横浜元町ショッピングストリート」では愛犬を連れてショッピングにでかける人が多いことから、専用の水飲み場「ペットバー」が設置されているなど、まさにドッグフレンドリーな街と言えるでしょう。

・新横浜公園ドッグラン
日産スタジアムがある「新横浜公園」には、横浜市内で最大級の広さを誇る天然芝のドッグランがあり、3,000平方メートルの敷地は小型犬エリア(600平方メートル)、中・大型犬エリア(2,400平方メートル)に分かれています。日産スタジアムを管理するグリーンキーパーがコンディションを整えた広大な芝生を走り回ることができる、ぜいたくなスポットです。

・本牧山頂公園ドッグラン
横浜市中区にある「本牧山頂公園」のドッグランは、小・中型犬エリア、レッスンエリア、フリーゾーンに分けられた800平方メートルのスペースです。犬のしつけの専門知識を持ったトレーナーが常駐し、利用初回にはプチレッスンを受講できる仕組みです。

・海の公園・犬の遊び場
横浜市内で唯一の海水浴場がある公園「海の公園」には、リードを離して遊ばせることができる、犬の遊び場もあります。こちらは事前登録が不要なため、思い立った日に遊ばせることができますね。

そのほか、「新杉田公園」にはフリーエリアと予約可能な貸し切りエリアを備えたドッグランが、鶴見区のJR浅野駅前にある「入船公園」にもドッグランがあります。

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2.川崎市

「夢見ヶ崎動物公園」は年中無休で入園無料。愛犬と一緒に楽しめる動物公園です(画像素材:PIXTA)

川崎市には、川崎大師平間寺に隣接し、中国庭園の瀋秀園が人気の「大師公園」や、多摩丘陵の豊かな自然を活かしながら造られた「王禅寺ふるさと公園」、プラネタリウムや古民家の展示なども楽しめる「生田緑地」、多摩川河川敷に面した「稲田公園」などさまざまなロケーションの公園があり、愛犬との散歩スポットには事欠きません。
また、新川崎駅から徒歩約15分の場所にある「夢見ヶ崎動物公園」は愛犬の同伴が可能な動物公園です。リードを着用のうえ、愛犬と動物が近づかないようにしながら散歩を楽しみましょう。

ドッグランは、人工海浜(かわさきの浜)がある広大な公園として知られる「東扇島東公園」内に「わんわん広場」があります。飛行機や大型船舶などを眺めながら、開放的な雰囲気の中で愛犬を遊ばせることができます。

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3.相模原市

「相模原公園」は「相模原麻溝公園」と隣接する大きな公園で、グリーンハウス(温室)や噴水広場、愛犬家に人気の芝生広場などがあります(画像素材:PIXTA)

相模原市には、アジサイ園が有名な「相模原北公園」や城山ダムの両岸にある2つの苑地と津久井城跡を含む「津久井湖城山公園」、湖を一望できる「相模湖公園」、横山丘陵に連なる「横山公園」、アイススケートも楽しめる「淵野辺公園」など多くの公園があり、いずれも愛犬家に人気です。

「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞2022」シニア編で第3位にランクインした小田急小田原線相模大野駅からバスで約20分の場所にある「相模原公園」にはドッグランがあります。2,500平方メートルの敷地が小型犬ゾーンとフリーゾーンに分かれていて、芝生の上を走り回ることができます。

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4.藤沢市

桜の名所としても知られる「引地川親水公園」(画像素材:PIXTA)

藤沢市には、海岸沿いを愛犬と散歩ができる「湘南海岸公園」や、江の島や富士山を臨む「辻堂海浜公園」といった県立公園があります。雑木林などがあり自然豊かな「湘南台公園」や山林に囲まれた「新林公園」など市立公園の数も多く、いずれも犬連れの人々が集うスポットです。

引地川の近くには大庭城跡に造られた「大庭城址公園」があり、川の周辺は「引地川親水公園」として整備されています。「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞2022」で第1位に輝いたJR東海道線辻堂駅からバスで約12分程度という立地で、公園内にはドッグパークがあり、小型犬専用エリアと中型犬・大型犬専用エリアに分かれています。訓練士によるしつけ教室なども開催していますので、犬を飼い始めて間もない人にもおすすめです。

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5.横須賀市

「観音崎公園」で散歩する犬(画像素材:PIXTA)

横須賀市には、日本最初の洋式灯台「観音埼灯台」や「観音崎自然博物館」、横須賀ゆかりの作品を展示する「横須賀美術館」などを含む広大な「観音崎公園」があります。海岸沿いの遊歩道は犬の散歩にぴったりです。

そのほかにも、桜の名所「衣笠山公園」や旧日本軍の演習砲台跡を利用して造られた「平和中央公園」、海を眺めながらBBQを楽しめる「うみかぜ公園」、風光明媚なスポットとして有名な「立石公園」、遊歩道が整備された「野比海岸公園」も散歩スポットとして人気です。フランス庭園様式を取り入れた「ヴェルニー公園」には、愛犬とオープンテラスで食事を楽しめるカフェレストランも。ドッグポールにリードを繋ぎ、海を眺めながらゆっくりとした時間を過ごせます。

京急追浜駅が最寄り駅の「夏島都市緑地」にはドッグラン広場があり、566平方メートルの大型犬・中型犬用広場と100平方メートルの小型犬用広場があり、愛犬を遊ばせることができます。

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まとめ

神奈川県には海が間近に感じられる公園など風光明媚な施設が多く、犬好きが多い市には、人にも愛犬にも魅力的なスポットがたくさんあります。これから愛犬と暮らせる場所を探したいと考えている人は、これらのデータをもとに、犬と過ごしやすい街を探してみてはいかがでしょうか。

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