じつは妻子持ち!?ケロッグに聞いた「トニー・ザ・タイガー」意外な素顔
トニー・ザ・タイガー
2022年は「寅年」。トラのキャラクターの中でも、日本でなじみ深いのは「トニー・ザ・タイガー」(以下、トニー)ではないでしょうか。
今回は、トニーの歴史を振り返るとともに、あまり知られていなかった一面も紹介します。
昔の愛称は「トラちゃん」
右は2021年のパッケージ
トニーは、食品メーカー「ケロッグ」のシリアル製品「コーンフロスティ」のパッケージでおなじみのキャラクターです。トニーについてより詳しく知るため、日本ケロッグのPR担当者を取材しました。
誕生当初のトニー。左は当時のアメリカの広告
トニーは1952年にアメリカで誕生し、日本では1963年に「コーンフロスト」(現在はコーンフロスティ)のパッケージで登場しました。当時の名前は「トラちゃん」。丸顔で表情も柔らかく、今とは印象が大きく異なります。
現在のエネルギッシュなトニーのビジュアルになったのは、1980年代です。
左は1963年、右は1986年のパッケージ
「トニーの性格は、フレンドリーで強く、エネルギッシュ。口癖の『Gr-r-reat!』で、まわりのみんなに元気と笑顔をくれる強い味方というのが特徴なので、その様子がより伝わるビジュアルへと進化しました」(PR担当者、以下同)
2017年の「絶対もらえるキャンペーン」
そんなトニーのビジュアルの変化が注目されたのは、2017年ごろから。2017年には、対象商品購入でエコバッグがもらえる「ケロッグ 絶対もらえるキャンペーン」の景品のデザインにビンテージのトニーが採用されました。ビンテージキャラクターの人気に加え、応募しやすいキャンペーン(応募期間4か月、応募券3枚)ということもあり、応募者が殺到し、日本ケロッグとしては"うれしい悲鳴"となったそうです。
日本発売55周年記念パッケージ
2018年にはケロッグ製品の日本発売55周年を記念して、「コーンフロスティ」などをビンテージパッケージで発売。トニーの"別人ぶり"や"可愛さ"がネットニュースになるなど、話題になりました。
こうした昔懐かしいおしゃれで可愛いデザインは、SNSや消費者キャンペーン、様々なグッズなどでも活用されていて、近年のSNSの普及もあり、ますます注目度や人気が増しています。
家族で七五三を祝うトニー
今や世界中で愛されているトニー。日本ケロッグへの取材で驚いたのは、「家族がいるらしい」ということ。実は日本ケロッグの公式ツイッターアカウントが投稿するイラストにも、たびたび登場していました。
七五三
たとえば、2021年11月15日投稿のイラストには、家族での七五三の様子が描かれています。
「今日は、トニーJr.とアントワネットの #七五三 のお参りに行ったよ」
どうやら息子は「トニーJr.」、娘は「アントワネット」という名前のようです。
母の日
また、5月9日の「母の日」のイラストには、コーンフロスティやカーネーションで、子どもたちが「お母さん」に感謝を伝える様子が描かれています。家族と過ごすトニーは、とても優しげな表情です。
今後また、トニーのビジュアルが大きく変わることはあるのでしょうか。
「現時点では何とも言えません。ただ、いつの時代もお子様はもちろん、大人の方まで、トニーが幅広い年代の方に愛され続けるような存在でいられるよう大切に守り、育てていきたいと思っています」