日本人の食生活には、納豆や味噌などの豆製品が欠かせない。2020年に食品データ館が発表した調査によると、日本人の豆腐の消費量は、年間平均で84丁、金額にすると5309円になるそうだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本人の食生活には、納豆や味噌などの豆製品が欠かせない。2020年に食品データ館が発表した調査によると、日本人の豆腐の消費量は、年間平均で84丁、金額にすると5309円になるそうだ。

 世界でもこれほど豆腐を消費する国はなく、豆腐発祥の地とされる中国でさえ及ばないという。中国メディアの界面はこのほど、中国豆腐業界が日本から学べることを分析した記事を掲載した。

 記事はまず、日本には多数の老舗豆腐メーカーがあると紹介した。中国にも豆腐店はたくさんあるが、老舗と言えるような企業はほとんどない。なぜ日本には多くの老舗豆腐メーカーがあるのだろうか。記事は、それだけ日本の豆腐メーカーが豆腐の良さを宣伝し、時代に合った商品の開発を続けてきたためだと指摘している。

 例えば、日本の豆腐は絹ごし・木綿豆腐の他に、寄せ豆腐や長期保存できる充填豆腐もあって種類が豊富だと紹介した。そればかりか市場をよく研究していて、流行に乗った商品開発にも余念がないと伝えている。ヘルシー志向の若者を対象に、バレンタインの時期にチョコ豆腐を開発したり、豆腐をデザートにしてもらうために、ヨーグルトのような食感の豆腐や高級豆腐のような大豆プリンを考案し、持ち運びできるキューブタイプの豆腐を作るなど、豆腐の可能性を広げていると感心した。

 では、中国企業は日本の老舗豆腐メーカーから何を学べるのだろうか。記事は「最大の違いは経営理念にある」との見方を示している。老舗メーカーが100年以上も続いているのは、常に改革を続けているからにほかならない。中国企業にも、消費者をよく観察し、流行に乗った商品の開発に期待したいと伝えている。

 日本人は、昔からあるものを常に改良し、時代に合わせて変えてきたと言えそうだ。豆腐をはじめとした大豆製品も、これからますます改良されていくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)