2005年12月14日、通信・通話・アプリ利用がこれ1台で可能になった「W-ZERO3」が発売されました:今日は何の日?

PCと親和性が高いWindows Mobile、PHSによるデータ通信、そして通話まで可能としたのが、「W-ZERO3」。

このスマートフォンのはしりともいえる製品が発売されたのが、2005年の今日です。

基本的にオフラインで使うことが多かったPDAですが、W-ZERO3はWi-Fi(IEEE802.11b)だけでなく、さらにW-SIM(PHS機能をもつモジュール)にも対応。これにより、屋外でもPHSによる通信が可能となっていたのが画期的でした。

当時はタッチ操作が今ほど一般的ではなかったこともあり、キーボードは必須。スライド式のキーボードを装備し、単体で素早く利用できたというのも魅力です。

画面サイズは3.7インチと当時としては大きく、さらに解像度も640×480ドットと高め。また、SoCはIntelのARMプロセッサーとなるPXA270が採用されていました。

W-ZERO3は初代モデルのWS003SHに続き、ストレージを64MBから256MBに増強したWS004SHというモデルが、2006年6月に発売されています。人気の高さからシリーズ化され、2010年1月発売の「HYBRID W-ZERO3」まで続きました。

ちなみに、日本でスマートフォンが注目され、もてはやされ始めたのがiPhone 3Gの発売あたりから。これが2008年7月ですから、W-ZERO3は2年半ほど時代を先取りしていたといえるでしょう。

12月14日のおもなできごと

2001年、松下電器産業がゲームキューブ互換機「Q」(SL-GC10)を発売
2005年、ウィルコムが「W-ZERO3」(WS003SH)を発売
2006年、ウィルコムがミニマムケータイ「9(nine)」(WS009KE)を発売
2010年、レノボがミニキーボード「N5901」を発売
2017年、ソースネクストが「POCKETALK」を発売
2018年、レノボが「Yoga Book C930」を発売
2018年、OPPOが「AX7」を発売

Source: シャープ