男性が高さ約30メートルから転落したビル(画像は『The Sun 2021年10月8日付「CRASH LANDING Man plunges 100ft from nine story building and smashes through BMW’s roof before WALKING away with just a broken arm」』のスクリーンショット)

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米ニュージャージー州ジャージーシティのオフィス街で今月6日、31歳の男性がオフィスビルの9階から転落する事故が発生した。ビル周辺は一時閉鎖され現場は騒然となったが、男性は“BMW 330i”の上に落ち奇跡的に一命を取りとめた。『New York Post』などが伝えている。

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6日午前10時20分頃、ニュージャージー州ジャージーシティにある15階建てオフィルビル「26 Journal Square」の9階から31歳の男性が転落した。

セールスの仕事をしていて近くのマクドナルドに立ち寄ったばかりだったというクリスティーナ・スミスさん(Christina Smith、21)は、男性が転落直後の様子を写真や動画に収めており、当時のことを次のように振り返った。

「『ボン』という音がしたの。はじめは人だとは思わなかったけれど、車のリアウィンドウが粉々になって破壊されてね。転落した男性が立ち上がって車からジャンプしたの。そしてねじれた右腕をブラブラさせて『一体何が起きたんだ?』と叫び出したのよ。」

「それはまるで映画のワンシーンのようで、私は『オー・マイガー』と口走りショック状態だった。そして男性には『あなたは転落したのよ』と教えてあげたの。男性はフワフワのジャケットを着ていたから、深い傷は負わずに済んだようだったわ。」

なおクリスティーナさんが緊急通報してから撮ったという写真を見ると、BMWはサンルーフがあったと思われる真ん中に大きな穴が開いており、その中に男性がすっぽりと収まっている。約30メートル(100フィート)の高さからの転落にもかかわらず、男性の右耳には水色のマスクがぶら下がっており、顔や口は血に染まっているのが見て取れる。

また動画では、コンクリートの歩道の上に転がって悶え苦しむ男性の姿が映し出されており、立ち上がろうとする男性を「救急車が来るから動かないで」となだめる声が聞こえる。

男性は警察には非協力的で自分の名前を言うことさえ拒否していたようで、誤って転落したのか、それとも自殺を試みようとしたのかについて警察からの正式な発表はない。しかしながらビルで働くマーク・ボルドーさん(Mark Bordeaux、50)はこのように述べている。

「男性はずっと『ほっといてくれ。俺は死にたいんだ』と言ってたよ。彼の片腕が折れているのは一目瞭然だった。周りがどれだけ重傷かはわからないからじっとしているようにと諭していたけど、彼は意識があって身体を動かしていた。彼は死ぬつもりだったんだ。それが彼の計画さ。ただ神様は違う考えを持っていたようだけどね。」

また市のスポークスマンは事件性はないとしており、「男性は9階の開いている窓から飛び降りた。7日午後の時点では危険な状態だ」と話しているという。

画像は『The Sun 2021年10月8日付「CRASH LANDING Man plunges 100ft from nine story building and smashes through BMW’s roof before WALKING away with just a broken arm」』『New York Post 2021年10月7日付「Man plunges nine stories from NJ high-rise, lands on BMW - and survives」(@Christinaabri_)(Milton Brown)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)