“安保の日”の15日、46年ぶりに国会へデモ行進する元全学連メンバーら(撮影:佐谷恭)

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60年安保闘争に参加した元全学連(全日本学生自治会総連合)メンバーらが15日、46年ぶりに国会へデモ行進した。

 東京都千代田区の日本弁護士会館で今回の活動のきっかけなどについての報告会が行われた後、同区の日比谷公園霞門から国会議事堂に、かつての“同志”ら約200人が向かった。46年前の同じ日に、警官隊との衝突で東京大学文学部生だった樺美智子さん(当時22歳)が亡くなった国会南通用門に到着すると、代表6人が献花し、手を合わせて樺さんの冥福を祈った。

 呼びかけ人の1人である桃山学院大学名誉教授の小川登さんが、教え子から「憲法改正の動きに、先生はどうなさるか注目しています」と書かれた年賀状を受け取り、今年3月に「9条を守る会(現:9条改憲阻止の会)」を立ち上げたのが行動のきっかけ。全学連時代の有志に呼びかけ、デモが実行された。46年ぶりのメンバー再会を新しい活動のスタートと位置づけており、「9条改憲論」への反論の根拠を、統一見解として今後示していきたいとしている。

 集合場所に集まったメンバーは「よぉ、久しぶり」「元気だったか?」などと声をかけあっていた。すでに亡くなった人のことを話題にする人もおり、時代の流れをしみじみと語っていた。一方で、デモが始まる前に、呼びかけ人らが「お年寄りから先に並んでください」と茶化して言うと、「そんなこと言ったら誰も並ばないぞ。みんな若いと思っている」と満面の笑みを浮かべた。

 小川さんは「歳は取っても気持ちは若いまま。しかし、18の時と同じ闘い方はできない」と話した。46年ぶりに、今度は“合法的”なデモを行った全学連のメンバーは、新たな活動と主張の場を探し始めたようだ。【了】