登山大会実施しない方針 栃木県高体連登山専門部
2017年3月、那須町で登山講習中だった高校生ら8人が亡くなった雪崩事故を受けて、講習会を行った栃木県高校体育連盟の登山専門部が1日、組織の反省と今後の在り方をまとめた書面を公表しました。
この中で、インターハイの県予選など山に入って行う県高体連主催の大会や講習会は今後、実施しない方針を明らかにしました。
2017年3月、那須町で起きた雪崩事故では県高体連登山専門部が行った「春山安全登山講習会」に参加していた大田原高校の生徒と教諭合わせて8人が亡くなりました。
事故から4年以上が経つ中、登山専門部が大会運営や今後の組織の在り方を見直した結果をまとめ公表しました。
この中で山に入って行う県高体連主催の大会や講習会は今後、実施しない方針を示しました。
インターハイと関東大会の県予選は2021年度から書類審査で今までの活動実績をチェックしたり、登山の知識を問うペーパーテストを行ったりして代表校を決める方法に見直しました。
理由として「安全な大会運営を行うための登山に精通した人材の確保が難しくなっていること」などを挙げています。
これにより今後、県内の高校生の登山部の活動は主に学校単位で行っていくことになります。
那須の雪崩事故を巡っては、遺族らが登山講習会を行った登山専門部に対し、事故の原因はどこにあったのか検証を度々求めていました。