【検証】とうもろこしはゆで時間で味が変わる!より甘くするコツも紹介
ゆで方別。とうもろこしの違いを徹底検証!
初夏になるとスーパーに並び始めるとうもろこし。おやつやおつまみはもちろん、かき揚げやとうもろこしごはんなど、いろいろな楽しみ方で旬を感じられる野菜です。
ところで、とうもろこしはゆで方にこだわることで甘さが変わると言われているのをご存知でしょうか。水からゆでる、沸騰したお湯でゆでる、そしてゆで時間を変えるといった違いによって、味わいや食感が変化します。
ゆで方の違いでとうもろこしの味はどう変わる?
とうもろこしのゆで方は3つあります。それぞれのゆで方について、一般的に知られている効果をご紹介します。記事の中盤では、実際にはどれが一番おいしいのか検証してみます。
水から入れてゆでる
とうもろこしを水からゆでると、ふっくらとジューシーに仕上がると言われています。じっくりと加熱をするため、実がやわらかくなるようです。
沸騰手前を保ちながらゆでる
沸騰手前を保ちながらゆでる場合は、とうもろこしの甘みを引き出すことができると言われています。とうもろこしの香りも引き立ちますよ。
熱湯からゆでる
とうもろこしを熱湯からゆでると、粒の弾力が残り、しゃきっとした食感に仕上がると言われています。
1. とうもろこしを水から入れてゆでる方法(ゆで時間:15~20分)
とうもろこしが入るサイズの鍋やフライパンを用意し、水の量の2~2.5%の塩を加えます。水2リットルほどでゆでるなら、大さじ2杯弱が目安です。
鍋に水と分量の塩を入れたらとうもろこしを入れて中火にかけます。沸騰したらそのまま3~5分ゆでましょう。
落し蓋をするか、途中で何度か回転させてまんべんなく火が通るようにしてください。
ゆであがったら熱いうちにラップに包む(全工程共通)
好みの固さにゆであがったら、やけどに注意しながら熱いうちに皮をむき、1本ずつラップでぴったりと包みます。トングをやミトンを使い、気を付けて作業してくださいね。
熱いうちにラップで包むことで冷めても皮にシワガ寄りにくく、実がパンと張った状態を保てますよ。
ゆであがってから10分ほどそのままゆで汁に浸けておく方法もあります。こうすると塩味がほどよく浸透するので、好みの方法を選んでくださいね。
2. 水から入れて沸騰手前を保ちながらゆでる方法(ゆで時間:15~20分)
塩を入れた水にとうもろこしを入れ、中火にかけます。沸騰したらボコボコと沸かない程度の火加減をキープし、さらに15~20分ゆでていきます。
ゆであがったら方法1と同様に熱いうちに皮をむき、ラップでぴったりと包んでおきましょう。
3. とうもろこしを熱湯からゆでる方法(ゆで時間:3~5分)
鍋にたっぷりの湯を沸かし、水の量の2~2.5%の塩を加えます。沸騰したところに薄皮をむいたとうもろこしを入れ、3~5分ゆでていきます。
ゆであがったら熱いうちに薄皮をむき、ラップでぴったりと包んでおきましょう。粗熱が取れたら食べごろです。皮は、茎に近い部分を1cmほど切り落とすときれいにむくことができますよ。
とうもろこしは熱湯からゆでたものがもっとも甘い!
違う条件でゆでたとうもろこしを食べ比べてみましたが、熱いうちにラップで包んだおかげか、実のハリはどれも変わらずプリッとゆであがっていました。
気になる甘さですが、熱湯に入れて3~5分ゆでたものが断トツに甘く、ほかの2種と比べられないくらいのおいしさでした。水(熱湯)に浸かっている時間がもっとも短いため、甘みや旨みが溶け出さなかったことが考えられます。
どの方法でもしっかりと塩を計量することで、塩加減がちょうどよく仕上がりました。ほんのりとした塩味で、とうもろこしがより甘く感じますよ。もちろん、まったく同じ苗から採れたとは限らず、感じ方に多少の差はあると思うので、参考にしてみてくださいね。
失敗しない!とうもろこしをおいしくゆでるコツ
皮は1~2枚残してむくのが鉄則!
とうもろこしをゆでる際、皮をすべてむいてからゆでていませんか?おいしくゆでるには、薄皮を1~2枚残しておくのがポイント。これで水分が飛びすぎず、ジューシーにゆであがります。すでに皮をむいた状態で販売されているものもあるので、なるべく皮付きのまま購入するのがおすすめ。
皮をむき終わったら、茎と先端の余分な部分をカットし、鍋に入る大きさに整えておきましょう。
買ったらなるべく早くゆでる
とうもろこしは収穫して時間がたつと、徐々に甘みが減ってしまいます。 “朝採れとうもろこし” なんてネーミングで売られているものを見つけたらチャンスですよ!なるべく早く下処理し、ゆでておいしさをキープしましょう。
たくさん手に入ったらまずはゆでて、そのあと冷凍することで甘いまま保存できます。
おいしいとうもろこしの見分け方
おいしいとうもろこしを見つけるときは、ひげ根の色が濃く、ふわふわとしているものを選びましょう。また、とうもろこしを手にとって重みがあれば、実が詰まっているものです。
塩加減は水の2~2.5%
塩加減もとうもろこしの味を左右する大切なポイントです。塩を入れることで、とうもろこしの甘みが引き立ちます。水の量を計り、水に対して2~2.5%を目安に塩を加えてください。
あらかじめ鍋にとうもろこしを入れ、とうもろこしがかぶるくらいの水を加えて量を決めます。熱湯からとうもろこしを入れてゆでる場合は、一度とうもろこしを取り出しておきましょう。
とうもろこしは蒸しても食べられる
とうもろこしは、鍋でゆでなくても食べることができますよ。ここでは電子レンジとフライパンを使ってとうもろこしを蒸す方法をご紹介します。
電子レンジ
1. かとうもろこしの根元を2cmをカットし、皮付きのまま500wで5分ほど加熱します。皮がない場合は、ラップに包んで加熱しましょう。
2. 粗熱が取れたら皮を剥き、完成です。
電子レンジで加熱したとうもろこしは、味が凝縮されたように甘みが強く、やわらかい仕上がりです。
フライパン
1. フライパンに1cm程度水を入れ、沸騰させます。
2. 1に皮付きのままとうもろこしを入れて、弱火で蓋をして10分蒸し焼きにして完成です。
フライパンで蒸し焼きにするとうもろこしは、水っぽくならずとうもろこしの風味がよく感じられます。
ゆでとうもろこしの保存方法
とうもろこしを一度にまとめてゆでることもあるでしょう。ここかからはおいしさを逃さずに保存できる方法をご紹介します。
1. とうもろこしの粗熱を取り、キッチンペーパーでとうもろこしの水分を拭き取ります。
2. ラップで一本ずつぴったりと包みます。
3. チャック付きの保存袋に2を入れて冷凍します。
冷凍するの場合、1ヶ月程度保存が可能です。
ゆで方をチェックしておいしいとうもろこしを!
薄皮を残したりゆで時間を調整したりと、ちょっとしたコツで、とうもろこしは驚くほど甘くなります。
生のとうもろこしが食べられるのは、5~9月のほんの数カ月だけなので、とうもろこしのおいしさを充分に引き出すゆで方で楽しんでみてくださいね。