日本で働く外国人の数は年々増加しており、2019年には165万人以上に達した。そして、中国は日本から近いだけあって、日本で働く中国人もかなり多いのが現状だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本で働く外国人の数は年々増加しており、2019年には165万人以上に達した。そして、中国は日本から近いだけあって、日本で働く中国人もかなり多いのが現状だ。中国メディアの百家号は14日、日本で働く中国人の見解として「中国人が日本に働きに来て初めて気付くこと」を紹介している。

 記事が挙げた1つ目は「日本での仕事は複雑」なことだという。仕事にまじめな日本人は「本来は簡単な仕事なはずなのに、自ら複雑にしている」と主張した。例えば、何かを決めるのに何度もはんこをもらわなければならず、上層部の許可が出るまで時間がかかって効率が悪いと伝えている。最初のうちは、「精神が崩壊しそうになった」そうだが、今ではそのメリットも理解できるようになり、たとえ複雑で面倒でも手を抜かない態度があるからこそ、「日本製品の品質が高いのだ」と良い面も分かってきたと伝えた。

 また、日本人が「協調性を重視している」という事実も、日本で働かないと実感できないと指摘した。日本人は他人と違うことをして目立つことを嫌うので、スーツは皆似たり寄ったりで、仕事も同僚や上司と相談して行い、皆と一緒に残業したり、一緒に酒を飲みに行ったりすると紹介した。「日本では職場で仲良くやっていくのは最も重要なことの1つ」だとしている。これは、ビジネスの現場でも個人主義の傾向が強い中国とは大きく違っているところだろう。

 ほかにも、日本人は「仕事とプライベートをしっかり分ける」ことも、中国と違う点であり、日本に来て初めて知ったことと伝えている。中国ではもともとプライバシーを尊重するという考えがあまりなく、同僚が休暇中でも遠慮なく仕事の連絡をするものだ。この点、「他人に迷惑をかけたくない」日本人は休んでいる同僚に連絡することはなく、「プライベートを誰にもじゃまされない」のは最高だとうれしそうだ。

 日本で働く大勢の中国人は大抵、こうした習慣の違いに最初は面食らってきたようだ。しかしどの習慣にも良い側面があるもので、日本の良さを見つけながら生活して欲しいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)