ここ数年で爆発的な人気のキャンプ。人気が上がるにつれてトラブルも増えている

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◆キャンプデビュー初心者がやってしまいがちな失敗

 緊急事態宣言ながらもアウトドア、キャンプには最適なシーズンが到来した。昨今のキャンプブームで、満を持してキャンプデビューを……と、考えている人も多いだろう。だが、キャンプ道具は正しい使い方をすれば自然の中で鬼に金棒となるのだが、使い方を間違えれば大きな事故にも繫がる。そこで今回はアウトドアライターの三浦晋哉さんに、初心者キャンパーがやってしまいがちな失敗について話を聞いた。

◆キャンプ場の予想外な寒さに眠れぬ一夜を……

 都心部ではTシャツ1枚で過ごせるような気温でも、キャンプ場に行ってみると意外と“ヒンヤリ”することも珍しくない。標高は高くなるほど気温も下がるので、山間のキャンプ場は都心部と比べてグンと気温が低いことも珍しくはない。

「4〜5月にかけての時期は三寒四温で、昨日は暑くても今日は寒い……ということも珍しくありません。また、日中は暑くても夜になると山では急激に冷え込みますから、しっかりした装備がないと寒くて眠れないことにもなりかねません。シュラフ(寝袋)も夏用と秋冬用では対応できる温度が違います。持っているシュラフは夏用なのか、それとも秋冬用なのかをちゃんと確認しておきましょう。シュラフの対応温度表示には、限界使用温度と快適使用温度の2種類があって、限界使用温度を基準に選んでしまうと、人によってはかなり寒く感じるので注意が必要です」

 こうした寒さ対策を初心者は怠りがちだ。昼間はいいが夜、寒くて眠れずに凍えながら一夜を過ごすハメになってはたまらない。そこで三浦さんは対策として、事前の情報収集と「1枚余分」が大切だという。

「SNSなどでキャンプ場やその地域のことを検索して着ているものなどをチェックしたり、キャンプ場に直接問い合わせてどのくらいの気温で服装などについてもしっかり聞いておくことは必須です。加えて、ジャケットや毛布など、1枚余分に持っていくくらいの装備で行ったほうがいいでしょうね」

 事前の情報収集と1枚余分は心の余裕。凍える夜をすごさないためにも、装備には余裕を持って出かけてほしい。

◆オレ流な使い方が思わぬ災難を呼ぶ

 キャンプ道具は年々軽量化と実用性が進み、キャンプをより快適に過ごすための手助けをしてくれる。だが、使い方を間違ってしまうとあっさり壊れたり、思わぬ災難を起こすことにもなるという。

「連休などは車が渋滞を起こし、到着が大幅に遅れて夕方から夜になることも珍しくありません。暗い中で設営すると、説明書がなかなか読めず、誤った使い方やセッティングになってしまうこともあります。テントなどは、差し込む場所やポールを間違えて、破れたりポールが折れたりすることもあります。ポールが折れてしまうとテントが立てられなくなり、最悪帰らざる得ない状況にもなります」

 せっかく来たのにトンボ返り……なんてことになれば、泣くに泣けないだろう。こうした使い方の間違いをなくすための対処方法はあるのだろうか。

「使う前にしっかりと説明書を読んで説明書通りに使ったり、設営して練習するのが一番です。ですが、なかなかテントなどを立てられる場所はないので、設営する際は時間と余裕を持って、なおかつ1つ1つ順序を追って組み立てたりすることが重要です」

◆間違った使い方は故障の元

 こんな感じでいいかな、こうすればいいのかなといった、思い込みや先走りで使うと、キャンプ道具はあっさり壊れてしまうので、注意が必要だ。「私が実際に見た話なのですが、スノーピークのパイルドライバーというランタンを吊すポールでスイカ割りをしている家族がいたんです。スイカをハズし、地面をバンッ!と叩いた瞬間、パイルドライバーはグニャっと……。本来の用途以外に使うと、こうした悲劇の元にもなります」