福岡県民がほこる有名駅弁！「海苔のりべん」に隠されたおいしさの秘密を徹底解剖

2021年4月23日 20時9分

福島県郡山市の「海苔のりべん」を実食！

道中の楽しみのひとつ「駅弁」。その地域ならではの味が楽しめるものも多く、ずらりとお弁当が並んでいる光景を見るだけでワクワクしてしまいますよね。「あの味が忘れられない」という駅弁がある人も多いのではないでしょうか。

この記事ではテレビで紹介されて大人気な、福島県郡山市の「海苔のりべん」を実食レポート！のり弁といえばお弁当の大定番というイメージありますが、一体何が食べた人々をトリコにしているのでしょうか……。

郡山駅の在来線改札内で買える

「海苔のりべん」は、福島県郡山駅の在来線改札内にある福豆屋で購入できます。お店にはエスパルのビル中にあるビアードパパ前の改札から行くのが一番近いですよ。

駅員さんに「駅弁と買いたい」と伝えると改札の中を行き来できます。急いでいる方は、改札内まで行かなくても、郡山駅西口すぐのNew Days（ニュウデイズ）の隣にある駅弁屋さんでも購入可能！

東日本一に選ばれた海苔弁。「海苔のりべん」

福豆屋の「海苔のりべん」は、福島県だけならず全国にもファンが多い大人気の駅弁。なかには “日本一旨いのり弁” と称賛する人もいて、鉄道カメラマン・櫻井寛さんもおすすめする逸品なんですよ。

パッケージのダイナミックな文字がインパクト抜群で、ちらっと描かれたお弁当に食欲をそそられます。

実は筆者、福島県の出身。地元の人に海苔のりべんのリサーチをしたところ、「コンビニ弁当よりも値段は高いけど、たまに駅に買いにいくほどほどクセになる」「おかかの味がしょっぱすぎず甘すぎすで、たまならい味」という声が多数集まりましたよ。これは期待大ですね……！

さっそく開封してみると、白米の上におかかとのりがきれいに盛り付けられているお弁当がお目見え！おかずは煮物や、たまご焼きなど、和食の定番料理が入っていますよ。

海苔の下にはふわふわの “おかか” がぎっしり！

海苔の下にはふわふわのおかかがぎっしり。ふわっと漂うおかかの芳ばしい香りに思わずゴクリと喉が鳴ってしまいます……。真ん中にのっている梅干しが良いアクセントになりそうな予感！

海苔とおかかを合わせてさっそくひと口……芳ばしく甘じょっぱいおかかと海苔が、白米と相性抜群。これは白米好きにはたまらない組み合わせです。

おかかは白米に染み込んでいるのかと思いきや、汁気はなくふわふわ感が維持されています。口当たりも楽しめて、おかかの旨みが口の中でぎゅっと溢れ出すのがたまりません。

どこを食べてもおいしい秘密が2つ…

海苔は贅沢に2段になっているんですよ！どこを食べても海苔とおかかのおいしさを楽しめるなんてなんだかちょっと贅沢ですよね。さらに食べ進めると……。

な、なんと、昆布の佃煮が！これは予想外でした。昆布の味が白米に染みていてまた違った味わいを楽しめます。さらにおかかと海苔も加えて食べると、箸が止まらなくなりますよ。

途中で梅干しを少し口に入れると、甘じょっぱい味がリセットされてさっぱり。これは無限に食べられそう……。

丁寧に作られたおかずも主役級のおいしさ

海苔のりべんというだけあって、おかずは脇役と思う人も多いかもしれませんが、まったくそんなことはありません。

煮物やたまご焼き、焼き鮭も塩分や甘さが控えめで老若男女問わず食べやすい味付けです。特に煮物の里芋は、ねっとりほっくりで、食べ応えがありますよ。

豪快なパッケージからは想像できない繊細な味に驚きです！

店員さんイチオシ！春限定「三春滝桜べんとう」

福豆屋の店員さんに海苔のりべん以外のおすすめを聞いたところ、春限定の「三春滝桜べんとう」がイチオシとのこと！販売期間は決まっておらず、製造できる数量に達し次第、販売終了だそうです。

ちなみにお弁当名の三春滝桜は、福島県でも有名な桜の名所のひとつで、観光で訪れる人も多いんですよ。

このほかにも、季節ごとに限定のお弁当が販売されているそうなので、その時々で新しい味を楽しめそうですよね。

開封してみると、春の食材たっぷりのおかずとお弁当が登場。大きめのたけのこと椎茸が贅沢にのっている里山ごはんには、あさか舞コシヒカリが使用されていますよ。上にのっている桜のフィルムも春らしくてかわいらしいですよね。

おかずには、煮物やたまご焼き、さらわの塩焼き、かまぼこ、桜漬、ふきみそ、竜田巻き、三色豆や桃のシロップ漬などが詰まっていて、ボリュームたっぷりです♪

ひと口食べればふわっと春が香る

おかずはどれも食べやすいやさいい味付け。鶏ささみの竜田海しそ巻きははさっぱりと爽やかですが、食べごたえのあるひと品です。

煮物の具材はたけのこやふきなど、春を感じられる食材がたっぷり入っています。食べた瞬間に出汁がじゅわっと溢れ出す椎茸は、思わず「わ、おいしい……」と声が漏れてしまうほど至高の味わいですよ。

里山ごはんは、ふきみそと一緒に食べるのがおすすめ！ふきのとうのほんのりとした苦みがアクセントになって、あっという間に完食してしまいます。

東京駅でも買える！郡山産最高級米とコラボした「海苔のり弁887」が新発売

021年4月1日（木）より、福豆屋では「海苔のりべん」と、郡山市が産んだ全国に誇る最高級ブランド米「ASAKAMAI 887（あさかまいはちはちなな）」がコラボした「海苔のり弁887」を販売中です！

松川浦のあおさ入り海苔天ぷらや、手焼きのたまご焼きなど、福島の誇りを詰め込んだお弁当が、福島県内の駅のほか、東京駅でも購入できますよ。

奥深い駅弁の世界を堪能

福豆屋の海苔のりべんは、ほかののり弁にはない贅沢感を味わえました。正直食べる前は、「のり弁って違いがあるのかな……」と思っていましたが、その考えを大きく覆すお弁当でした。

三春滝桜べんとうも、春ならではの味覚たっぷりでお花見気分を味わえましたよ。このほかにも四季折々の駅弁がお弁当が登場するので、ぜひその季節ならではの味を堪能してみてくださいね。

遠出や旅行以外で食べる機会の少ない駅弁ですが、テイクアウトしておうちでゆっくり食べるのもいいものですよ♪

文・撮影：井上はるな（macaroni編集部）