3年間は新品時と同等の性能を保つとされている!

 今年は雪の降り始めが早く、初雪の便りを聞いて、 慌ててスタッドレスタイヤを買いに行った人もいただろう。

 スタッドレスタイヤは毎年のように新製品が登場するので、去年の製品が在庫として残っていれば、かなりバーゲンプライスでお買い得になっているが、劣化は心配ないのだろうか? スタッドレスタイヤの寿命は3シーズンといわれているので、未使用の新品でも1年落ちのタイヤというのは?

 結論からいうと、適正に保管されていた未使用のスタッドレスタイヤなら、3年間は新品時と同等の性能をキープしているので問題ない。

 実際、ブリヂストンでは、「保管期間と氷上制動距離の関係」のテストも行っていて、結果を同社のホームページに公開しているが(https://tire.bridgestone.co.jp/about/maintenance/keeping/index.html)、その実験からも「適正に保管された新品スタッドレスタイヤは、3年間は同等の性能を保つことが確認されています。スタッドレスタイヤとしての使用開始後の性能保証は50%摩耗(プラットホーム露出)迄です」と結論づけている。

 もちろん、スタッドレスタイヤの性能は毎年向上しているので、同じメーカーのスタッドレスでも、最新モデルと1年前のモデルとでは、多少の性能差があるのは否めないが、1年前のタイヤでも、初期性能の劣化は無視できるレベルなので、愛車にフィットするサイズの在庫があって、バーゲンプライスになっているのなら、お得な買い物と言えるだろう。

 ただし、タイヤメーカーもスタッドレスタイヤは1シーズンで売り切ることを前提としているので、翌シーズンまで在庫が残っていることはけっこう少ない。それどころが人気銘柄の人気サイズは、年末までに売り切れることも多いぐらいなので、購入を検討している人はお早めに。

 またスタッドレスタイヤは、メーカー・銘柄ごとの性能差も大きな製品なので、わずかな価格差よりも、実績ある製品を選ぶことを重視することをおすすめする。