ジャニー喜多川氏に目をかけられていたという

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 キムタクを夢見た芸能界から一転、「容疑者」へ。かつてジャニーズJr.として活躍していた元タレントが、緊縛強盗の疑いで逮捕された。彼はどのようにして、坂道を転げ落ちていったのか――。

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 9月29日、神奈川県警は、強盗致傷と住居侵入の容疑で、大貞太子容疑者(28)を逮捕した。大貞容疑者は仲間と共謀し、ガス点検業者を装って、川崎市多摩区の民家を訪問。住人の60歳女性を粘着テープで縛り14万円などを強奪した疑いがかけられている。容疑を否認しているが、首都圏では8月以降、同じ手口の類似事件が頻発しており、県警は余罪があるとみて捜査を続けている。

 この凶悪犯には、もう一つの顔があった。

 カミュー・ケイド。大貞容疑者は、その名で10年ほど前まで、ジャニーズタレントとして活動していた。

ジャニー喜多川氏に目をかけられていたという

「黒人と日本人のハーフで、ダンスには天賦の才があった。ジャニーさんに見初められ、一時はいいポジションにいたんですがね」

 そう振り返るのはある事務所関係者である。

「14歳で入所し、2年後には『Hip Hop JUMP』というユニットの中心メンバーに抜擢された。07年には、『金八先生』にシリーズを通して出演。学級委員という重要な役どころで一躍名が知られるようになったのですが、09年頃に突然、表舞台から姿を消したのです」(同・事務所関係者)

万引きでジャニーズをクビに

 突然の引退からこの間、いったい何があったのか。友人が取材に応じてくれた。

地元・新宿で遊びまわっていた大貞太子容疑者

「正直、いつかはこうなるかもしれないと思っていましたね。そもそも、アイツがジャニーズをクビになったのも万引きでした。他の悪いジュニアメンバーとつるんで盗みばっかしていて、ある日、ドンキホーテで捕まっちゃったんです。未成年でしたから警察沙汰になりませんでしたが、店が事務所に通報し、退所処分となりました」

 その後、普通の高校生に戻った大貞容疑者だったが、盗癖は治らなかったという。

「しばらくして、同時期に辞めた別のジュニアメンバーと一緒に、ネットカフェで寝入っている客の財布を盗んで逮捕された。この時は、“元ジャニーズJr.が窃盗で逮捕”とニュースで報じられました。都内中のネットッカフェを荒らしまくっていたので、ほか数十件の余罪も発覚。高校は退学処分となり、鑑別所に送られた」(同)

マクドナルドでアルバイトして被害者に弁済

 戻ってきてしばらくは、改心した様子だったという。

「『ちゃんと働いて被害者に弁済したい』と、新大久保駅前のマクドナルドで働き出した。2、3年は真面目にやっていた印象がありますよ。カミューにはちょっと同情すべき点があった。母子家庭だったんですが、ジャニーズ時代の稼ぎのほとんどを母親に吸い取られていたんです。弁済金といっても、数十万円程度だったと思うんですが、そんなお金を用立てる力さえ母親にはなかった」(同)

 だが、ほとぼりが冷めると、

「あちこちに無心しまくるようになりましてね。アイツが厚かましいのは、借りたカネを返していないくせに、『彼女とのデート代が足らないから3万円なんとかならない?』とか、平気で言ってくるんです。やがて、マックも辞めて、歌舞伎町の『ロボットレストラン』でダンサーのバイトをするようになりました。店長に気に入られて、そこそこ給料をもらっていたようですが、アイツは給料日になると後輩を引き連れてクラブで豪遊するんですよ。そのうち借金も嵩み、前借りを繰り返して働きづらくなった」(同)

「最近、稼ぎのいい仕事を始めた」

 その後、建設現場の清掃業に転職したが、

「そこもそんなに続かなかったみたい。つい最近は周囲に『消火器の点検業を始めたが、かなり稼げる』と自慢していたようですが、それが今回の窃盗団だったようです。『持続化給付金をもらえるにはどうしたらいいのか』と聞きまわっていたなんて話も後で聞きました。並行してここ数年は、どこかの芸能事務所に所属し、CMモデルなどのアルバイトもやっていた。本人は芸能界への思いは捨て切れなかったようで、『いつかアメリカでダンスをやるんだ』って嘯(うそぶ)いていましたが、典型的なダメ人間のくせに何言ってやんだと思っていましたよ」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年10月2日 掲載