フェデラーは「プライベートではまるで別人」世界3位が語る

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テニスの世界ランキング3位、27歳のドミニク・ティーム(オーストリア)は、自身のウェブサイトに質問コーナーを開設。その中で、テニス界のスーパースターであるロジャー・フェデラー(スイス)についての質問に答えた。ウェブメディアEssentially Sportsが伝えている。

グランドスラム20回優勝という、男子シングルスでの最多記録を持つフェデラーをティームはものすごく尊敬している。だから16歳で初めてフェデラーに出会った時、ティームはとても緊張した。


「僕はまだジュニアで、“ウィンブルドン”のアオランギパーク(練習用コート)で初めてフェデラーと練習することになった。最初僕はめちゃめちゃ緊張して、ボールがまともにネットを越えないほどだった。少ししたら落ち着いたけどね。いつかフェデラーに試合で勝つ日が来るなんて思ってもみなかった」


世界最高のテニスプレーヤーと練習して緊張していた少年は、自らも男子プロテニス選手の中で最高の選手の一人にまで成長した。今では39歳になったフェデラーとの対戦成績を5勝2敗とリードしているほどだ。


フェデラーとティームの関係は良好で、「レーバー・カップ」ではチーム・ヨーロッパのチームメイトとして共に戦ったこともある。その時は優勝の喜びを分け合い、テニスにおいてはライバルだが、親しい友人同士でもある。


さらにティームは、フェデラーのプライベートでの顔についても答えた。「とても、とても面白くて、完全にリラックスしてる。ロッカールームに親しい人しかいない時は、まるで別人だよ。本当に面白くて、心が広くて、すごくいたずら好きなんだ」


フェデラーは膝の怪我のため2020年の残りを休養にあてているが、ティームは「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日〜9月13日/ハードコート)で自身初の優勝を飾り、グランドスラム22大会ぶりの新王者となった。同大会にフェデラーとラファエル・ナダル(スペイン)は出場しておらず、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は思わぬできごとで失格となった。


ティームは言う。「僕にも、他の勝ち残っている選手たちにも、“ビッグ3”がここにいるかどうかなんて関係ない。ただ優勝したい、それだけだよ」


テニスデイリー編集部)


※写真は「全米オープン」でのティーム
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)