コンセイソン監督(左)との関係悪化が取り沙汰されている中島(右)。チームでの立場は? (C) Mutsu FOTOGRAFIA

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 サムライブルーのナンバー10が窮地に立たされている。ポルトに所属する中島翔哉だ。

 今月15日にポルトはポルトガル・リーグの第32節でスポルティングを2-0で撃破。2節を残して、2シーズンぶり29回目のリーグ制覇を決めた。

 宿敵ベンフィカから王座を奪還したチームは、20日に本拠地ドラゴンで行なわれたモレイレンセ戦後(6-1)に優勝セレモニーを開催。27人の選手と監督、コーチスタッフに優勝メダルが手渡された。

 このモレイレンセ戦でトップチームデビューを飾った22歳の若手GKムハメド・エムバイエでさえメダルを手にしたが、そこにリーグ戦16試合に出場した中島の姿はなかった。

 10番を託されるなど、大きな期待を受けて昨夏に加入した中島だが、満足のいくパフォーマンスを披露できずに苦戦を強いられる。中断明けの5月からは夫人の体調不良や、新型コロナウイルス感染の不安からチーム練習には参加せず。今月からようやくトレーニングに復帰したが、別メニューでの調整が続いている。
 
 一部メディアでは、セルジオ・コンセイソン監督との関係悪化も指摘されているが、ポルトガル紙『A Bola』によれば、同指揮官は優勝セレモニー後の会見で中島へのコメントを求められ、次のように返したという。

「それは私が答える必要ない質問だ」

 現時点で優勝セレモニーに不参加となった明確な理由は不明だ。しかし、加入から1年でポルトでの立場が危うくなっているのは間違いなさそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部