共謀罪に10万人分の反対署名
![11日、「共謀罪」の新設に反対する院内集会に出席する民主党の松岡徹・参議院議員(右)と、社民党党首の福島瑞穂・参議院議員(撮影:佐谷恭)](https://image.news.livedoor.com/newsimage/1/2/1ea4522a5980dae65a-m.jpg)
共謀罪を新設する組織的犯罪処罰法などの改正法案は、03年3月に初めて政府が国会に提出して以来、継続審議を繰り返し、すでに2度廃案になっている。入管法改正案や未決拘禁法案の審議が優先されているものの、与党は今国会での成立を目指している。共謀罪に関する国会での審議は、今月末かゴールデンウィーク明けに始まると予想されている。
同集会に出席した松岡議員は「与党側は1日も早く審議をしたがっている。悪法を導入するときには必ず、公共の秩序であるかのような諫言(かんげん)を持って提案してくるのが世の常だが、共謀罪もそうだ。私たちの国民社会が大きく様変わりし、戦前の治安体制のような社会に戻ってしまうのではないかと危惧(きぐ)する」と話した。
社民党の保坂展人・衆議院議員は「署名の厚みを受け止めて、共謀罪廃案に向けて頑張りたい。反対の世論は次第に広がりを見せているが、まだまだ認知度が低く、『凶暴な人間は捕まえなければ』と思う人もいる。細かな内容が伝われば、相当議論を呼ぶに違いない。街頭でも声を上げる必要がある」と語った。【了】
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