年金暮らしでも美女と豪遊できる? フィリピン在住日本人YouTuberのちょっとうらやましい日常
フィリピンに移住した40〜60代の日本人男性たちのYouTubeチャンネルが最近増えている。内容は多くが年下のフィリピン妻とのラブラブな暮らしを紹介しつつ、フィリピンでの日本人の生活事情などを赤裸々に語っていくというもの。フィリピンという環境ゆえに、美人妻がそばにいる以外は大変そうにも見えるのだが、なぜか見始めると止まらなくなり、見終える頃には知らぬ間に海外移住にほのかな憧れを抱いてしまう。
厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2019年12月発表)によれば18年度の年金支給額は、国民年金が月額平均約5万6千円、厚生年金が約14万円だという。この金額だと、物価の高い日本国内で暮らしていくには少し不安が残る。だからこそ物価の安い国に移住して、老後をもっと優雅に暮らしたいと考える人が増えているのかもしれない。これらのチャンネルも差し迫る老後や年金暮らしに不安を感じるアラフォー以上の男性によく見られる。
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大手ゲーム会社などへの勤務を経て脱サラしフィリピンに移住、現地での生活を美女との交流などを交えて紹介する『アキラ先輩, Akira Senpai』チャンネルのアキラ先輩は自身の動画の中で、「定年退職後、年金12万円でフィリピンに移住できますか?」という視聴者からの質問を受け、「年金12万で暮らせるかと言われれば、それは暮らせるに決まっています」とあっさり回答している。「フィリピンの普通のサラリーマンの月収は3万円くらい。(現地の)有名大学を卒業している人で5万円くらい。その気になればいくらでも暮らせると思います」と質問者の背中を押す。
アキラ先輩によればマニラ首都圏を外せば家賃1万5千円くらいで暮らせる住居はいくらでもあり、「食費も1万円でやれないことはない」とのこと。光熱費や雑費、ビザの延長費(観光ビザで暮らす場合、就労ビザの場合は条件が変わる)、ネット代なども入れて5万8千円で暮らせるというリアルな家計シュミレーションも紹介しており、これを見ていると確かに年金額によっては「フィリピンで暮らすのもアリかな」と夢が広がる。
『パラワン島在住「誠」チャンネルパラワン島』の誠氏は60歳。日本でカメラマンとして働いていたが、2006年に仕事をやめ、40代でフィリピンに移住。現地でウエイトレスをしていたという超年下で美人のフィリピン人と結婚。その妻との、見るからにうらやましくなるようなラブラブな日常を発信し人気になっている。彼も年金生活者のフィリピン移住について同じような質問を受け、動画の中で「家さえあれば月2万ペソ(約4万5千円相当)もあれば暮らしていける」と前向きな回答をしている。
ちなみに誠氏は自身の月の生活費についても別動画で詳細を紹介している。妻、愛犬との持ち家暮らしで、食費、光熱費、雑費など含め、月6万円くらいでやりくりしているとのこと。これで何不自由なくやっていけるそうだ。アキラ先輩も誠氏も移住のためにどのような準備をし、手続きを踏んだかは明かしておらず、詳細は分からない。だが、移住後の苦労については熱心に語っており、ただただフィリピン移住希望者に楽観論を説くだけではないようだ。
誠氏は急激な経済発展でフィリピンの物価が年々上がっていることなどを踏まえ、「移住前に用意しておくのはやっぱりお金。最低500万円は用意してほしい」と金銭面に余裕を持って移住することを進言している。健康、医療に関しても、公害や走る車の排気ガスがひどいフィリピンの現状を紹介し、医療費が高いことも忠告。フィリピンは医者不足であるともいい、薬などに関しても、高いだけでなく、病院に行っても薬が品切れであることが多い現状を紹介。安易な移住願望に警笛を鳴らす。
前述のアキラ先輩も、フィリピンに来た頃、歓楽街に住み、ギャンブルやお酒、謎の投資話に乗せられて失敗するなどの苦い経験をしたといい、目的を持ってフィリピンに来なければみじめな生活が待っていると警告している。語学力はもちろん、モラルも大事だといい、フィリピンの人とのきちんとした付き合い方ができないと、嫌われ者の日本人で終わってしまうとも話す。
両氏は共に、聞くだけでうらやましくなるようなフィリピン女性とのロマンス話を動画で赤裸々に語る一方、女性たちとのトラブルで苦労したエピソードも数多く披露している。散々貢いでいたにもかかわらず、その女性にほかの日本人のパパがいて、援助を受けていたことが発覚したというエピソードや、結婚を考えて交際していたのに、相手が実は既婚者だったというエピソードも。フィリピンの女性は明るく、情熱的で、母性にあふれていて魅力的だが、きちんと相手を見て付き合わないと痛い目に遭うことも多いのだ。
日本での老後の年金生活に悲観的な見解を持つ日本人は多い。だからこそ、リスクを承知で海外移住をし、現地での幸せな暮らしを満喫するこれらのYouTuberの暮らしをうらやむ視聴者が後を絶たないのかもしれない。実際に自分が移住するしないは別として、これらの動画を通じて、もう一度自身の老後の幸せについて、再検討してみるのもいいかもしれない。
記事内引用について
「アキラ先輩, Akira Senpai」の公式YouTubeより
https://www.youtube.com/channel/UCLI14vmxBc9RJRf480Kb-1Q
「パラワン島在住「誠」チャンネルパラワン島」の公式YouTubeより
https://www.youtube.com/channel/UCw-n4g4Wa4Ip9igT-t0P7hA
厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2019年12月発表)によれば18年度の年金支給額は、国民年金が月額平均約5万6千円、厚生年金が約14万円だという。この金額だと、物価の高い日本国内で暮らしていくには少し不安が残る。だからこそ物価の安い国に移住して、老後をもっと優雅に暮らしたいと考える人が増えているのかもしれない。これらのチャンネルも差し迫る老後や年金暮らしに不安を感じるアラフォー以上の男性によく見られる。
大手ゲーム会社などへの勤務を経て脱サラしフィリピンに移住、現地での生活を美女との交流などを交えて紹介する『アキラ先輩, Akira Senpai』チャンネルのアキラ先輩は自身の動画の中で、「定年退職後、年金12万円でフィリピンに移住できますか?」という視聴者からの質問を受け、「年金12万で暮らせるかと言われれば、それは暮らせるに決まっています」とあっさり回答している。「フィリピンの普通のサラリーマンの月収は3万円くらい。(現地の)有名大学を卒業している人で5万円くらい。その気になればいくらでも暮らせると思います」と質問者の背中を押す。
アキラ先輩によればマニラ首都圏を外せば家賃1万5千円くらいで暮らせる住居はいくらでもあり、「食費も1万円でやれないことはない」とのこと。光熱費や雑費、ビザの延長費(観光ビザで暮らす場合、就労ビザの場合は条件が変わる)、ネット代なども入れて5万8千円で暮らせるというリアルな家計シュミレーションも紹介しており、これを見ていると確かに年金額によっては「フィリピンで暮らすのもアリかな」と夢が広がる。
『パラワン島在住「誠」チャンネルパラワン島』の誠氏は60歳。日本でカメラマンとして働いていたが、2006年に仕事をやめ、40代でフィリピンに移住。現地でウエイトレスをしていたという超年下で美人のフィリピン人と結婚。その妻との、見るからにうらやましくなるようなラブラブな日常を発信し人気になっている。彼も年金生活者のフィリピン移住について同じような質問を受け、動画の中で「家さえあれば月2万ペソ(約4万5千円相当)もあれば暮らしていける」と前向きな回答をしている。
ちなみに誠氏は自身の月の生活費についても別動画で詳細を紹介している。妻、愛犬との持ち家暮らしで、食費、光熱費、雑費など含め、月6万円くらいでやりくりしているとのこと。これで何不自由なくやっていけるそうだ。アキラ先輩も誠氏も移住のためにどのような準備をし、手続きを踏んだかは明かしておらず、詳細は分からない。だが、移住後の苦労については熱心に語っており、ただただフィリピン移住希望者に楽観論を説くだけではないようだ。
誠氏は急激な経済発展でフィリピンの物価が年々上がっていることなどを踏まえ、「移住前に用意しておくのはやっぱりお金。最低500万円は用意してほしい」と金銭面に余裕を持って移住することを進言している。健康、医療に関しても、公害や走る車の排気ガスがひどいフィリピンの現状を紹介し、医療費が高いことも忠告。フィリピンは医者不足であるともいい、薬などに関しても、高いだけでなく、病院に行っても薬が品切れであることが多い現状を紹介。安易な移住願望に警笛を鳴らす。
前述のアキラ先輩も、フィリピンに来た頃、歓楽街に住み、ギャンブルやお酒、謎の投資話に乗せられて失敗するなどの苦い経験をしたといい、目的を持ってフィリピンに来なければみじめな生活が待っていると警告している。語学力はもちろん、モラルも大事だといい、フィリピンの人とのきちんとした付き合い方ができないと、嫌われ者の日本人で終わってしまうとも話す。
両氏は共に、聞くだけでうらやましくなるようなフィリピン女性とのロマンス話を動画で赤裸々に語る一方、女性たちとのトラブルで苦労したエピソードも数多く披露している。散々貢いでいたにもかかわらず、その女性にほかの日本人のパパがいて、援助を受けていたことが発覚したというエピソードや、結婚を考えて交際していたのに、相手が実は既婚者だったというエピソードも。フィリピンの女性は明るく、情熱的で、母性にあふれていて魅力的だが、きちんと相手を見て付き合わないと痛い目に遭うことも多いのだ。
日本での老後の年金生活に悲観的な見解を持つ日本人は多い。だからこそ、リスクを承知で海外移住をし、現地での幸せな暮らしを満喫するこれらのYouTuberの暮らしをうらやむ視聴者が後を絶たないのかもしれない。実際に自分が移住するしないは別として、これらの動画を通じて、もう一度自身の老後の幸せについて、再検討してみるのもいいかもしれない。
記事内引用について
「アキラ先輩, Akira Senpai」の公式YouTubeより
https://www.youtube.com/channel/UCLI14vmxBc9RJRf480Kb-1Q
「パラワン島在住「誠」チャンネルパラワン島」の公式YouTubeより
https://www.youtube.com/channel/UCw-n4g4Wa4Ip9igT-t0P7hA