2000年生まれの福岡(左)と01年生まれの久保(右)。ふたりがA代表で共演する日もあるか?写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)、滝川敏之

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 京都U-18出身の福岡慎平は昨季、高卒1年目ながらレギュラーに定着し、リーグ36試合に出場。運動量が豊富で、「監督に求められるプレーをすぐに理解し、表現できる」(福岡)戦術理解度の高さも武器だ。

 ファン・サポーターに加え、クラブからの期待も大きい。それは2年連続で与えられた31番からも窺える。31番はアカデミーの先輩であり、チームの中核として活躍してきた宮吉拓実や久保裕也が背負ってきた、いわゆる出世番号だ。

「(プレッシャーは)特に感じてはいません。ただ31番をチームから託されたことで『やってくれ』と期待されている実感はあります。覚悟を持たなければなりません。サポーターやスタッフ、チームメイトに恩返しできるように成長したい」

 大きな責任を持って戦い、堂々と答える姿はとても10代とは思えない。U-15から各年代の日本代表に選ばれ、2017年のU-17ワールドカップでキャプテンを務めるなど、経験がそうさせているのだろうか。
 
 ちなみに夢は「日本代表としてワールドカップで優勝する」こと。大きな野望を抱くが、かつてのチームメイトの存在が、刺激になっているようだ。

 U-17ワールドカップでともに戦った久保建英だ。

「U−17ワールドカップでは同部屋でした。そんなタケ(久保)がA代表としてコパ・アメリカに出場して、レアル・マドリーに行くのは驚きです。でもそれは本人の挑戦でもあると思うし、刺激しかもらっていない。まずは一緒のピッチで戦えるように、追いつくことが目標です」

 19歳とプロ人生はこれから。「まだ若いので多くのことを学びたい」と語る成長著しい福岡から目が離せない。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

※『サッカーダイジェスト』2019年7月25日号より、加筆して転載。

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