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世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。4月7日、ついに日本政府も緊急事態宣言を出しましたが、私たちの生活はこれからどうなっていくのでしょうか。

そこでこの連載では、3月16日にいち早く外出禁止令を出したアメリカ・サンフランシスコに住む、ある家族の事例を紹介します。

かなり早い段階で外出禁止に踏み切ったおかげで、NYと明暗を分けた可能性もあります。迅速に対応できたサンフランシスコの背景事情とは?また彼らから見た「日本のヤバさ」とは?

アメリカでいちばん最初に外出禁止令を出したのは


早い決断で感染増加を緩やかにしたサンフランシスコ


外出禁止に早くできたのは、ITの聖地だったから!


アメリカの失業保険・補償は…


友人夫婦は今の状況に納得できている


私たち日本人は「正しい危機感」を持てている?



あるスーパーの前にて。入れる人数は制限され、入り口前には間隔を開けた列ができている(写真提供:バスケさん)

この地域がNYに比べて感染者数や死亡者数が少ない理由として、「早く外出禁止に踏み切った」ことのほかに、「NYに比べれば、人口密度が高くない、人が密集する機会が少ない、車社会だから」という説もあるそうです。

私が住む東京は、まさに「人口密度が高く、人が密集する機会が多い、車社会じゃない(公共交通機関利用が多い)」地域。

さらにぞっとしてしまいました。

広がる在宅ワーク「格差」

ちなみに、この地域がテック企業が多いとはいっても、「在宅ワークもできる」→「すべて在宅ワークにする」はまた別の話。あのAppleやFacebookですら、最初の2週間は会社のシステム体制の切り替えに尽力したそうです。企業によっては、社員の在宅環境を整えるための支度金を10万円ずつ支給したところもあったそう(さすが!と思ったら、日本も一部企業ではこの支度金を出したところはあるよう)。

それにしても、「在宅ワークにしやすい人が、感染しにくい、仕事を続けやすい」というこの現実……。コロナというのは、経済格差や職業格差にグイグイ塩を塗りこんでいくウイルスだなと改めて感じました。

さて次回は、生活の中のウイルス除染方法と、この家族の外出禁止生活の詳細を紹介します。次々回はオンライン授業について紹介する予定です。

次回記事:外出禁止の国が実践する「非常時生活」のリアル

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。