物語がついに決着!  (C)サイコパス製作委員会

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シリーズ最新作『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』が2020年3月27日(金)より2週間限定ロードショー、Amazon Prime Videoにて編集版を公開同日12:00頃から独占配信開始する。主人公の炯・ミハイル・イグナトフを演じる中村悠一より、オフィシャルコメントが到着したので紹介しよう。

本作ではTVアニメシリーズで展開されていた、刑事課一係が追う「狐」による事件、ビフロストの謎、そして灼と炯の戦いが、ついに決着する。
TVアニメ放送中は毎週1時間という拡大枠で放送されていたことが大きな「挑戦」だったと感じたという中村悠一。そのほか、キャラクターの印象や、いよいよ公開となる『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』の見どころなどを語った。

人間の心理状態を数値化し管理する近未来社会を舞台に、正義を問われる警察機構を描くオリジナルSFアニメーション『PSYCHO-PASS サイコパス』。
物語がどのような決着をつけるのか、公開が待ち遠しい。

◆炯・ミハイル・イグナトフ役・中村悠一 オフィシャルコメント
「『PSYCHO-PASS サイコパス 3』の「試み」の答えを、観た人に感じてほしい」

――いよいよ『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』が公開を迎えます。2019年10月より放送されたTVアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』の感想をお聞かせください。

中村 ただ続編を作るだけではなくて、毎週1時間の拡大枠で放送するということがとても大きな「挑戦」だなと感じました。僕たち(キャスト)の収録も30分を2回に分けて……というやり方ではなくて、1時間のドラマということで脚本が書かれていることもあり、分割せずに1時間分収録していました。
こういう「試み」は従来のTVシリーズのアニメではなかなかできないし、そういう冒険を許してくれる環境も含めて、とても面白い作品だと思いました。

――『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズでは、人間の精神を数値化するシビュラシステムのもと、監視官の炯・ミハイル・イグナトフが幼なじみの監視官・慎導灼とともに、犯罪を犯す前の人間〈潜在犯〉を追う物語です。中村さんが演じられた新任監視官の炯の印象をお聞かせください。

中村 正義感が強く、真面目で真っ直ぐがゆえに、自分の価値観と違うことに対して、憤りを感じやすいのかなと。柔軟さをあまり持ち合わせていない印象がありました。
彼が移民であるということも彼にとっては大きい要素で「日本で暮らす肩身の狭さや立場の弱さ、偏見で見られることの想い」みたいなものを考えながら演じています。



――バディパートナーの灼についてはどんな人物だと思いましたか。

中村 物語の中で、どのタイミングで知り合ったのか、どういう関係になっていったのかを知ることができたので、彼ら(炯と灼)は濃密な時間を過ごしてきたんだろうなと思いました。
軍事経験もある炯にとって、身体を張って自分の前に立ってくれる人間は、灼以外にいなかったんだろうなと。そういう意味でも、灼への信頼感は大きいんでしょうね。
第7話のラストで、ふたりの間に亀裂が入ったような関係性になってしまいましたが、個人的にはそこまで深刻な仲違いではないのかなと捉えています。
灼は〈メンタリスト〉なので人の心を誘導しているのかも知れないし、炯は事件の渦中にいて、お互いのすれ違いが大きくなってしまった。炯は自分で何とかしなきゃと思い詰めてしまって、歯車が噛み合わなくなってしまったのかなと。

――第8話で炯は〈ビフロスト〉のコングレスマン法斑静火と接触し、インスペクターになる契約を交わしてしまいます。

中村 炯の暴走に見えてしまうような行動だったので、どうなるんだろうと心配をしていました。でも『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』の台本を読ませていただいて、彼の心は変わっていないことが分かって安心できました。

――〈ビフロスト〉のコングレスマン・法斑静火やファーストインスペクター・梓澤廣一についてはどんな印象をお持ちですか。

中村 静火と炯のやり取りが始まったのは第8話からだったので、どういう関係値になるかわからないところがあったのですが、腹の底を見せあうような関係ではなくて、お互いに利用するような関係がスリリングでしたね。
『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』の台本を通して見える静火は得体がしれない人物で。本当の彼の真意は見えない。警戒が解けない相手だと感じていました。
静火は仮面をつけているような人間ですが、梓澤は仮面をつけていない。知能犯で自ら事件を仕掛けている、頭のネジが飛んでいるような人物。それを大先輩の(堀内)賢雄さんの声で感じることができました。静火も梓澤もすごく面白いキャラクターだなと感じています。



――いよいよ『FIRST INSPECTOR』が公開を迎えます。この作品をどのように楽しんでほしいとお考えですか。

中村 この作品をどう受け取るかはみなさん次第だと思っています。僕は炯を演じるにあたり意図を持って芝居をしていますし、作り手の思惑もあると思いますが、あくまで完成した映像を見た人の気持ちこそが「答え」になるんだと思っています。
僕らはあくまで台本を読んで、音声を入れるまでしか立ち会っていませんし、画が完成して音楽が付けばきっとさらにイメージが変わると思います。ぜひ、見たままで感じていただければ嬉しいです。

『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』先行カット>>>