【詳細】他の写真はこちら



そこで、今回は冷凍焼けについて徹底調査しました!冷凍焼けの原因や、防ぐポイントに加え、解凍方法やにおいをとる方法をご紹介します。

 

■そもそも冷凍焼けって何?どんな状態のこと?



まずは、冷凍焼けの基本からチェックしていきましょう。

・冷凍焼けってどんなものか知ってる?



冷凍焼けとは、食材が乾燥や酸化によって鮮度が落ちた状態のことを指します。見た目や食感が落ちるため、味にも変化が…。

おいしいご飯を作るために冷凍焼けは防ぐべき、といえますね。

 

・冷凍焼けの原因とは?



先ほど紹介した通り、冷凍焼けは乾燥や酸化が原因で起こります。食材の中に空気が入り込むことで、乾燥や酸化しパサパサの原因に…。

また、溶けたり凍ったりを繰り返すことで、冷凍焼けを加速させることもあるようです。

 

・見た目でわかるの?



冷凍焼けした食材は、目で見てわかると言われています。赤黒いものや、グレーがかった色になっているものは、冷凍焼けしているかもしれません。

 

■冷凍焼けになるとどうなるの?食べてもいいの?



出典:photoAC

「食べようと思い冷凍庫から出すと、冷凍焼けしていた…」なんて経験がある方もいるのではないでしょうか?ここでは、冷凍焼けをした食材について見ていきましょう。

・食べても大丈夫なの?



冷凍焼けした食材を食べても食中毒を起こすなど、体に大きな害はないと言われています。そのため、冷凍焼けした食材を食べても問題はないようです。

・味はどうなるの?



冷凍焼けした食材を食べることはできるとわかっても、気になるのが味の変化ですよね。風味や食感は冷凍焼けによって劣化するため、食べると気になることも…。

そうならないためにも、なるべく冷凍焼けを防ぐようにしましょう。

 



・冷凍焼けから復活できるの?



出典:photoAC

冷凍焼けした食材を元通りにして食べたい!と思う方も多いはず。しかし、一度冷凍焼けをした食材は、残念ながら元に戻すのは不可能だそうです。

牛肉やうどんなど冷凍して使うことが多い食材も、冷凍焼けは復活できないため、なるべく事前に防いでおくべきと言えるでしょう。

 

■冷凍焼けを防ぐ方法とは?



冷凍焼けは、おいしいご飯にとってデメリットしかありません。そのため、しっかり防ぐことが重要になりますよ。ここでは、冷凍焼けを防ぐ方法をチェックしていきましょう。

・食材を空気にふれさせない



冷凍焼けの原因の酸化は、空気にふれることでおこります。そのため、保存するときにしっかり空気を抜くことがポイントに。ジップロックなど、気密性の高い袋を使用するのがおすすめですよ。

袋を閉じる前に水を張ったボールなどに沈めて空気を抜くと、簡単に真空状態を作ることができます。



・冷凍庫の温度を上げないようにする



出典:photoAC

溶けたり凍ったりを繰り返すことで、冷凍焼けは起こりやすくなるのだそう。冷凍庫の開け閉めによって中の温度は変化するため、普段冷凍庫を使うときはなるべく早く閉めるように心がけると良いですよ。

・急速冷凍機能をする



最近では、急速冷凍の機能がついた冷蔵庫が販売されています。

急速冷凍することで食材の中にある氷の結晶をそのままの状態で冷凍できるのだそう。うまみ成分や水分が蒸発していくことを防げるため、冷凍保存する際には使用したい機能ですね。

 

・なるべく長い期間保存しすぎない



家庭用の冷凍庫は、業務用のように超低温で保存できないため、長い期間保存せずなるべく早く使い切ることが重要なポイントに。冷凍焼けを起こす前に食べきれる量を買うようにすると良いですよ。

 

■【素材別】冷凍焼けさせないポイントとは!?



食材によって保存方法のポイントが異なってきます。ここでは、食材別に冷凍焼け防止ポイントをご紹介します。

・肉を冷凍焼けさせない保存方法



出典:photoAC

豚肉やひき肉などのお肉は、ラップでしっかりと包み、その上からアルミホイルで包みます。

アルミホイルだけでも問題はありませんが、お肉からドリップがでることもあるため、二重にしておくと安心です。そのあと保存袋に入れ、真空状態で冷凍保存します。

ポイントは、お肉をなるべく平らにすること。

厚みがあると凍るまでに時間がかかってしまうため、なるべく薄く保存すると良いですよ。

また、砂糖と水は結合しやすい性質があります。そのため、砂糖水にお肉を漬けてから保存すると水分の蒸発を防いでくれるそう。

さらに、砂糖には肉の臭みを消してくれる効果もあるため、よりおいしく食べられますよ。

 



・魚を冷凍焼けさせない保存方法



出典:photoAC

鮎やサーモンなど、魚の冷凍焼けを防ぐポイントは、キッチンペーパーなどで水気を拭きとること。

周りについた水分から酸化していくのを防げるため、このひと手間を加えるだけで冷凍焼けを防ぎやすいのだとか。

また、下味といっしょにジップロックなどで密封することで長期保存も可能になります。

調理する際も、下味がついているため簡単に行うことができますよ。

 



・ご飯を冷凍焼けさせない保存方法



出典:photoAC

ご飯は、小分けにしてラップで包んだものをアルミホイルで包むか保存袋に入れて冷凍保存します。

ご飯を冷凍焼けさせないポイントは、温かいうちにラップすること。そうすることでご飯の水分をなるべく蒸発させずに保存できるそうですよ。

 



・ゆでうどんを冷凍焼けさせない保存方法



出典:photoAC

ゆでうどんは、1玉ずつラップし保存袋に入れて保存します。

ポイントは、うどんの水気をしっかり切り、できるだけ平らにすること。うどんに含まれる水分が冷凍焼けのきっかけになるため、キッチンペーパーで拭くなどの下処理をすると良いですよ。

 

■【素材別】冷凍保存した食材の解凍方法とは?



冷凍保存した食材を食べるときは、解凍する必要があります。食材によって解凍方法が異なるため、それぞれのベストな方法もチェックしておくと良いですよ。

 

・肉の解凍方法



出典:photoAC

冷凍した肉には、低温解凍がおすすめです。そのため、常温で解凍するより冷蔵庫に戻して時間をかけて解凍しましょう。

また、完全に解凍させると肉汁が流れ出る可能性も…。指で押すと中が少し凍った状態の半解凍に戻すのがベストです。

冷蔵庫での解凍は時間がかかるため、すぐに使いたい場合には氷水を使うのも◎。

凍った肉を氷水に浸ける際は、肉に水が入らないようにしっかり密封してくださいね。

 



・魚の解凍方法



出典:photoAC

魚のうまみをキープしたまま解凍できる方法は、流水解凍です。

臭みの原因にもなるドリップが出にくく、おいしく食べることができますよ。

肉の解凍方法と同様に氷水につけて半解凍まで解凍しましょう。

 



・ご飯の解凍方法



 

出典:photoAC

ご飯は解凍方法次第で、仕上がりに違いが生じます。

ご飯の解凍は、自然解凍でなく電子レンジを使うと良いですよ。1度にたくさんのご飯を電子レンジで温めると、ムラができてしまうため、1合分ずつ温めるのがおすすめです。

また、半解凍状態まで温めてから1度手でほぐし、温かくなるまで温めるのが◎。ご飯がほぐれてふっくらとした仕上がりになりますよ。

 



・ゆでうどんの解凍方法



出典:photoAC

うどんのコシは、ゆで上がり直後が1番強いと言われています。

そのため、解凍はもう1度鍋で1分ほどゆでると良いでしょう。冷凍前に加熱しているため、ほぐれたぐらいで完成です。

自然解凍や流水解凍は、コシがなく口当たりがぼそぼそしてしまう原因になります。おいしく食べるためには、再度加熱するのを忘れずに。

■食材をもっとおいしく♡においをとる方法って?



食材の中でも肉や魚は独特のにおいがあります。臭い原因と臭みの消し方を知って、もっとおいしく調理しましょう。

ここでは、においをとる方法をご紹介します。

 

・肉の臭みの原因&におい消しの方法



牛肉、豚肉、鶏肉は、それぞれ独特のにおいがあります。

それらは、肉に含まれるアルデヒド類という物質が原因なのだそう。アルデヒド類は、お酒に漬けこんだり、パイナップルやリンゴ果汁に漬け込んだりすると◎。また、調理する際には、お酢を使うとにおいが軽減されるようですよ。

冷凍前にこれらを使った下味に漬け込んでおくと、臭みもとれ味が染み込んでおいしく食べられます。

 

・魚の臭みの原因&におい消しの方法



魚の臭みの原因は、トリメチルアミンオキサイドという成分にあるよう。

また、解凍方法でもふれた通り、魚から出るドリップは臭みの原因にもなります。ドリップを取るほかに、下処理でもにおいを取り除くことが可能ですよ。

肉と同様、酒に漬けることが有効だそう。煮魚や魚汁のときには試しやすい方法です。

また、カルパッチョなどのときに使われる柑橘類には臭みとりにも効果があります。果汁に含まれる酸がにおいを取り除いてくれますよ。

ほかにもアルカリ成分を含むヨーグルトに漬け込むと、中和され臭みを消せるそう。冷凍前の下味として、ヨーグルトを使うのも良いですね。

 

■冷凍焼けを防いでおいしいご飯を食べよう!



紹介した食材以外にも栗やニンジンなどの野菜から、牡蠣やホタテなどの貝類も冷凍保存ができますよ。

また、自宅では冷凍が難しいと思われているカニや海老、タコも冷凍可能な食材です。これらも、しっかり水分を拭き取ってから密封し冷凍してくださいね。

冷凍焼けはおいしい食事の大敵です。上手に冷凍保存を利用し、冷凍焼けから食材を守ってくださいね。