ジャマイカ戦では10番を背負う安部。攻撃の牽引役として期待が懸かる。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 森保一監督が率いるU-22日本代表は12月28日、キリンチャレンジカップでU-22ジャマイカ代表と対戦する。

 森保体制となってからは初の国内での対外試合となった11月のコロンビア戦では久保建英や堂安律ら”A代表組”を呼び、ベストに近いメンバーを組んだ。しかし、“国内2戦目”のジャマイカ戦は「また新しいチーム編成となってもおかしくない」(森保監督)ほど、大幅にメンバーは入れ替わっている。

 11月から引き続き招集されているのは、23人中、GK谷晃生、DF中山雄太(11月はMF登録)、岩田智輝、瀬古歩夢、MF長沼洋一、高宇洋、鈴木冬一、FW前田大然の8人。しかも、コロンビア戦に出場したのは、そのうち中山、岩田、前田の3人のみだ。

 アンダー世代の代表活動には招集の強制力がないためクラブの事情で了承を得られなかったり、国内シーズンが終わったばかりでコンディションが整わない選手がいたり、E-1選手権(12月10日〜18日/韓国開催)でA代表に呼んだ選手は声をかけるのを見送ったりと、様々な制約がある。

 いわば急造チームで、さらに24日に集まってからジャマイカ戦当日まで4日しかトレーニングで合わせる時間はなかった。
 
 そんな“ぶっつけ本番”状態でも、安部裕葵に不安はない。「初めてやったメンバーもいますし、僕は森保さんの下でやること自体はコパ・アメリカ以来です。それでもここまで出来るのは、やっぱり日本人だから、と言ってもいい。すごい戦術の理解も早いし、他人に気を遣える生き物なので、日本人は。呑み込みも早いし、結局試合で出来なきゃ意味はないんですけど、今日までを見れば、とてもいい練習が出来ている」と、連係面の手応えを語る。

「日本人だから」と言える感覚は、やはり今夏にスペインのバルセロナへと移籍し、改めて日本人の性格を考えるきっかけを得たからかもしれない。

 かく言う安部自身も久しぶりに森保ジャパン入りしたメンバーのひとりだ。この合宿中は同じ前線の前田大然らと積極的にコミュニケーションを取ってきたという。

 限られた時間のなかでも準備は入念に進めてきた。だからこそ、この活動で得たポジティブなイメージを、最後のジャマイカとのゲームで体現できなければ意味がない。

「勝つことがなにより重要」

 安部は静かに闘志を燃やしている。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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