【ファンキー通信】食事も二極化。下流くんマーケットの可能性は?

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 ここのところ話題になっている「下流くん」。稼ぎも少なく、上昇志向もなく、毎日楽して生きられればいい・・・社会的な格差が広がっているとされる昨今、下流くんはますます増加すると言われています。

 そんな下流くんに目をつけたのが食品業界。なんとな〜く生きている下流くんの特徴のひとつである「食事にこだわりがない」を逆手にとって、新しい市場を模索しているのです。食品業界も、安くてまあまあおいしい商品と高くてこだわりを持った商品の、二極化が進むかも!?

 果たして下流市場の可能性は? そこで、下流くんと非下流くんの食に対するこだわりを調査してみました。下流くんと非下流くんではコンビニ弁当、缶コーヒー、ファーストフードの利用状況が大きく異なることがわかったのです。

 非下流くんの場合「食事は仕事の合間のひと時の休息であり、外食で気分転換をしたい」(23歳・教育関係)、「缶コーヒーを飲むなら、スタバやタリーズなどのコーヒーショップでおいしいコーヒーをテイクアウトします」(26歳百貨店勤務)、「昼はコンビニでもいいけど、夕食くらいはおいしいものが食べたいな。コンビニ弁当とか悲しくなってきます」(22歳 アパレル関係)というような意見を聞くことができました。

 それに対し下流くんは「お金ないし・・・、そこそこおいしくてお腹が満たされればいいんすよ」(25歳フリーター)、「食事にはあまりこだわってないっすね。夕食はコンビニが多いっす」(24歳 フリーター)との意見。

 見事に意見が分かれました。またファーストフードでも、フレッシュネスバーガーやモスバーガーといった食材や雰囲気にこだわったお店は、非下流くんにも人気がある、というおもしろい結果も得ることができました。

 仕事もプライベートも充実している非下流くんにとって食事は大切な時間。「少々高くても、おいしいものが食べたいね」(24歳 金融関係)とのこと。しかし下流くんは収入も少なく、食にこだわりがないので、食事は「ただ空腹を満たすための行為」に留まっているのです。

 やはり下流マーケットは存在するようです。どんなに気力がなくても、食べなければ生きていけませんしね。

 あなたは「安くてそこそこうまい」食事で満足できますか?(加藤克和/verb)