“技術の日産”アピール、スカイライン刷新の中身
カーナビゲーションで設定したルートを高速道路上で自動走行する際、同一車線内であれば手放し運転ができるほか、追い越し時の自動車線変更を実現。「運転の提案を行うなど人と車が会話できる」(徳岡茂利チーフビークルエンジニア)という。車線ごとの交通情報を得るために、日産のほかトヨタ自動車やホンダなど10社の車メーカーが出資するダイナミックマップ基盤(東京都中央区、DMP)の高精度3次元地図を先駆けて活用した。
一方、ガソリン車にはプロパイロット2・0を搭載せず、走りを楽しむユーザーを捉える。スカイライン史上最大となる400馬力を実現したグレード「400R」を用意し、走行性能でも技術を追求した。また、HVとガソリン車にかかわらず、最新技術の使いやすさを重視しており、ソフトの遠隔更新機能(OTA)などコネクテッドカー(つながる車)の技術も拡充した。
現行のスカイラインは日産車でありながら、高級車ブランド「インフィニティ」のエンブレムを付けているが、今回の大幅改良を機に日産エンブレムに戻す。「スカイラインは日産車の中で最も歴史があり、常に憧れとして存在し続ける」(星野朝子副社長)ことを意識したという。
栃木工場(栃木県上三川町)で生産し月間の販売目標台数は約200台を掲げる。コストや地図データの取得条件などを勘案し、他の車種や地域への展開を検討する。
世界的に高級セダン市場は最新技術の導入が目立つ。独ダイムラーの「メルセデス・ベンツ」や独BMW、トヨタなども旗艦セダンから最新鋭の自動運転技術を搭載した。伝統と歴史を持つ新型スカイラインが、他の高級セダンと比べ技術的な優位性を打ち出せるかが注目される。
