焚き火に欠かせない火口(ほくち)の作り方【チャークロス編】
<不自由を自由にする野営スタイル>
「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。
さて突然ですが、皆さんは焚き火をする際の火口(ほくち)は何を使ってますか?
火口は、最初に火を点火させる燃えやすいもので、焚き火をする上では欠かせない一番重要なアイテムです。
私は原則、ビバーク(緊急避難的に野外で宿泊をすること)を想定しながらキャンプをしていますので、さまざまな火口を常に携帯しています。もちろん現地(山の中などキャンプをする場所)で収穫をして、着火を行うこともありますが、白樺の樹皮、ダケカンバの樹皮、ファットウッド(松の油分が多く含まれている部分)、杉の葉など、常に良い状態の火口が手に入るかはわかりません。
雨天時で火口となるものが使いものにならないこともありますし、緊急時には早急に火をつけなければなりません。そうした場合に備え、火口は気づいたときに採取したり、作ったりして携帯しておくととても便利です。
今回は火口の中でも簡単に作れて、火着きがとても良い「チャークロス(炭布)」の作り方を紹介します。
■チャークロス作りに必要な材料は?
自然素材ではなく、あらかじめ作っておける火口の中でも簡単なのがチャークロス。簡単にいうと布を炭化させたものです。
材料もすぐに手に入りますし、簡単に作れます。それでいて、着火剤としても優秀なので作り方を知っておくときっと役に立つはずです。
準備するものは以下の4つ。
1.コットンの生地
古くなったシャツやタオルでいいのですが、なるべく厚めの生地を用意してください。化学繊維が入っていると、燃え尽きてしまうのでコットン100%がマストです。ちなみに試したことはないですが、シルク100%でもいいそうです。
その生地を、10?四方を目安にカットしておきます。
2.空き缶
空き缶は蓋ができるモノであればなんでもOKです。今回は渋いブラックの缶コーヒーの空き缶を…用意したかったのですが、ブラックは苦くて大人な味すぎるので、カフェオレにしてます!(笑)
3.ナイフ
空き缶に穴を開けるために使うので、キリなどでもいいです。
4.空き缶に開けた穴をふさぐための枝
これはその辺に落ちている枝で問題ありません。
■火付きのいい「チャークロス」の作り方
空き缶の中で布を炭化させればチャークロスは完成。どのように作っていくかは、以下の通りです。
1.空き缶にカットしたコットンを詰め込む
10cm四方にカットした布を空き缶に詰め込みます。完成した時にかなり小さくなりますので、たくさん詰め込んでください。

2.空き缶の蓋に穴を開ける
空き缶の蓋に穴を開けます。サイズは用意した小枝でちょうどふさがるくらいの大きさを目安にしてください。

3.蓋をした空き缶を焚き火に放り込む
穴を開けた蓋を閉め、空き缶を焚き火に放り込みます。火力は強火で問題ありません。少し時間がかかりますので、出来上がるまで普通に焚き火を楽しんでください。
しばらくすると、穴を開けた部分から火が噴出してきます。そしてその火が消えたら、完成の合図です。

4.焚き火から取り出し穴をふさぐ
火が消えたら、焚き火から缶を取り出し、枝を蓋の穴に突っ込みます。火が消えると穴から煙が出てくるので、これを逃がさないようにするために、穴に枝を刺してふさいでください。

5.手で缶を触れられるくらいまで冷ます
缶を手で触って問題なくなったら、枝を抜きます。煙が出なくなっていればOK。もしもまだ煙が出る場合は、もう少し枝を刺して放置しておいてください。

煙が出なくなっていたら、蓋を開けて取り出してください。下の写真のように黒く炭化していたら、完成です。

もしも、部分的にしか炭化していなかったら、上述した工程をやり直せばOKです。
■チャークロスはどうやって使う?
火打石やファイヤースチールの火花をキャッチして、その後、麻紐をほぐしたものや、フェザースティック(かなり細く削ったもの)、枯草などに引火させ、火を育てていきます。
この動画では、火打石の上にチャークロスを置き(下に置くと、チャークロスが火打ち鎌でボロボロになります)、火打ち鎌で石を打って火花を出し、チャークロスに引火させてます。その引火したチャークロスを、ほぐした麻紐にのせて息を吹きかけ、火を作っています。
チャークロスの作り方、お分かりいただけましたでしょうか?
焚き火を楽しむついでに、少しの準備で簡単に作れます。完成したものは、ビニールの袋に入れて濡れないように保管しておいてくださいね。
もうすぐ7月、子供たちの夏休みの自由研究の課題として、作ってみてもいいかもしれませんね!!
>> 連載
(文・写真/RYU)

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