今季はヴィレムIIにレンタル移籍していたアレクサンダー・イサクだが、来季にボルシア・ドルトムントへと戻ることはなく、『黒いイブラ』と評された19才のFWは、新たな戦いの舞台としてスペイン、レアル・ソシエダを選択した。

 2017年にレアル・マドリード等との争奪戦を制し、移籍金900万ユーロで迎え入れた期待の大型FWだったのが、トゥヘル監督、その後のボシュ監督、シュテーガー監督、そしてファヴレ監督の下でもブレイクを果たすには至らなかった。

 今季はブンデス4部相当に所属するU23を主戦場とするもトップチームへのアピールはならず、その結果オランダ1部ヴィレムIIへと武者修行に向かうことを決断。それが契機となり、そこでイサクはリーグ戦14試合に出場して12得点を記録、国内カップ戦でもアヤックスに敗れたが決勝進出を果たしている。

 なお母国スウェーデンの”Expressen”に対して、イサクは「ドルトムントでも僕はやれる。今もその気持ちは失ってはいないよ」と意気込みをみせていたものの、最終的にレアル・ソシエダへの移籍を決断。移籍金は800万ユーロで、契約期間は5年。

 ミヒャエル・ツォルクSDは、イサクの健闘を願うと同時に「これからも彼をチェックしつづける」ともコメント。その言葉から汲み取る限りではあるが、どうやら契約には買い戻しオプションも付随されているようだ。