任天堂、新型Switchは上位版・廉価版を夏にも発売。「形に驚く」?(WSJ)
任天堂が準備中とみられる新型Nintendo Switchの話題に続報がありました。

WSJが関係者から得たという証言によると、新型スイッチは2機種。片方はゲーマー向けの上位版で、もう片方はニンテンドー3DSの後継を狙った安価なカジュアル層向けになるとのこと。

面白いのはここから。WSJの報道によれば、すでに任天堂から実機を見せられた関係者のコメントは「(新型スイッチを見たら) 形に驚くと思うよ」。

任天堂に限らず、ゲーム専用機はライフサイクルの途中でコストダウンや高付加価値した改良型を投入して売上ブーストを計ることが一般的です(Wii Uや初代Xboxのように早々に仕切り直しを狙う場合は別)。たとえばニンテンドーDS、DS Lite、DSiや、3DS、3DS LL、2DS、New 3DSなど。

ニンテンドースイッチも好調な売れ行きからビジネス的には当然新型を開発しているはずですが、具体的な話は昨年すでにWall Street Journalの同じ望月記者が「サプライヤ筋やゲーム開発関係者によると」で報じていました。

新型ニンテンドースイッチは2019年?ディスプレイ改良を検討、「関係者」が証言(2018年10月)

昨年の段階では、最新のスマホ向け技術を採用してディスプレイを改良する(薄く、軽く、明るく)、有機ELではなく液晶、2019年末までに発売見込み、とされていました。

(こうしたハードウェア系の事前情報は、ソースが情報を得た時点、記者が知った時点、記事になった時点それぞれにタイムラグがあり、正真正銘の内部情報であっても、報道の時点ではすでに話が変わっているのもよくある話ですが)。

今回の情報ではさらに具体的になり、新型はゲーマー向けの強化版とカジュアル層向けの廉価版の2機種になるとされています。


気になるのは「形に驚く」というコメント。つまり、画面の左右にコントローラが合体する現行ニンテンドースイッチとは別の形状、あるいはサイズになるという意味と考えられます。

現行スイッチの合体式コントローラJoy-Conと互換性を保つならば、合体するレール部分は厚みも含めてそうそう大きくは変えられそうにありません。しかし部品を供給するサプライヤ筋によると、任天堂は安価なほうの新型スイッチについて、振動など一部の機能を省くことを検討しているとのこと。

Joy-Conの機能を取捨選択して完全互換を省くほどの再設計であれば、むしろ新型は新型専用、レール部分も共用でなかったり、あるいは合体方式事態を採用しないのかもしれません。

ほかコメントは、PS4に対するPS4 Proのようなものではない、廉価版もただ小さくあるいは非力にしたものではない、等々。

そのほか関係者証言や、ビジネス側面からみた任天堂の戦略についてはリンク先の元記事へ。

新型スイッチは6月のE3前後に発表、早ければ夏にも登場する見込み。とりあえず上位版は画面がでかいやつをお願いします。