かなり鎧だよコレ!鎌倉武士が真剣にデザインした「鎧Tシャツ」があまりに鎧すぎる!

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日本男児(やまと おのこ)と生まれなば 一度はしたし武者姿(七五調)……という訳で、鎧に憧れる男の子は多いと思いますが、なかなか着られる機会もありません。

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毎年、端午の節句の武者人形や展示された甲冑を前に「これが着られたらなぁ……」と嘆息したのも、筆者だけではない筈です(よね?)。

そこで今回は、武家の古都・鎌倉で武士体験サービスを提供している「鎌倉もののふ隊」から、本気の「鎧Tシャツ」が発売されました。

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「……いやいや、Tシャツでしょ?そういう一発ネタのジョークグッズはいいから……」

正直、筆者も最初に聞いた時はそう思っていましたが、実物を見せてもらうと、細部にまでこだわった作り込みで、本当に鎧を着ているかのよう(遠目には判らないくらい精巧)でした。

そのこだわりを、鎧Tシャツをデザインした「鎌倉もののふ隊」代表に聞いてみました。

ここが凄い!鎌倉武士の「鎧Tシャツ」

今回デビューした「鎧Tシャツ」のこだわりポイントは、大きく以下の2つです。

一、 腋や肩口にもしっかりプリント

鎧Tシャツ着用状態。肩や腋など、細部にまでこだわった立体的デザイン。

通常、こういう「鎧」系のTシャツは腹部と背部に平面的なプリントを施すのみで、いかにも「腹と背中(or背中のみ)に鎧の絵を貼っている」感が否めないものですが、今回の「鎧Tシャツ」は腋や肩口にもしっかりと鎧をデザイン。

脇板(わきいた。脇腹の防護パーツ)や肩上(わだかみ。鎧を身体に吊るす肩ベルト)がぐるりとプリントされているのはもちろん、Tシャツを着た状態で最も自然な状態となるように計算(デザイン)されています。

一、 世界初?「デジタル小札&縅」を採用

中世の鎧は「小札(こざね)」という小さな板に穴をあけ、そこに糸を通して連結する(縅おど・す)ことで作られていますが、この「鎧Tシャツ」ではこの「小札」と「縅(糸)」のパーツデータをすべて独立させ、デザイン・カラーリングのアレンジに自由度が高まっています。

小札の実物。無数のパーツを縅し上げて鎧が出来ている

消費者とすれば別に関係ない話なのですが、要はこの鎧のデザインは「一枚絵」ではなく、何百という「小札」と「縅(糸)」の組み合わせから成り立っており、これを仮に「デジタル小札」「デジタル縅」と呼ぶそうです。

まさに「デジタルで鎧を縅し上げる」状態ですが、代表曰く「他にこんな方法でデザインしている人もいないでしょうから、たぶん世界初でしょう」との事でした。

背面より撮影。シンプルに見えますが、小札一つ、糸(縅)一本に至るまで気を抜かないデザイン。

発売時点ではこの赤糸縅(あかいとおどし)1種類ですが、自由自在なカスタマイズによって沢瀉(おもだか)でも裾濃(すそご)でも、1着からオーダー可能との事です。

それにしても、見れば見るほど「鎧感」あふれる鎌倉もののふ隊の「鎧Tシャツ」、お問い合わせは「鎌倉もののふ隊」まで。

鎌倉もののふ隊