「ハロウィンを皆に好きになってほしい」渋谷のゴミ対策に取り組む人々
東京・渋谷でハロウィンの時期に深刻な問題となっている「ゴミ対策」に取り組む人々がいる。
渋谷でハロウィンのゴミなどが問題に
ハロウィンを目前に控えた週末の10月27日(土)、28日(日)に、各地でパレードなどのイベントが開催された。渋谷にも大勢の人々が集まり、思い思いの仮装でお祭り騒ぎを楽しんだ。
一方、ゴミのポイ捨てや喧嘩。痴漢などのトラブルが相次ぎ、問題化している。
そんな悲しい状況を少しでも改善しようと、複数の人や団体が渋谷ハロウィンの「ゴミ対策」に取り組んでいる。
「おばけのゆるキャラ」が渋谷を清掃
29日(月)早朝、渋谷で起こったトラブルのニュースを聞きつけ、千葉県松戸市を応援するゆるキャラ「ばけごろう」が渋谷にかけつけた。
午前5時から渋谷で清掃作業を行い、3袋いっぱいのゴミを集めたそうだ。
ばけごろうは「日本のハロウィンのイメージを大切にしてほしいんだばけ〜ハロウィンをみんなに好きになってほしいんだばけ〜!」と言い残し、松戸市へ帰っていったという。

出典:「株式会社Art Stone Entertainment」Press Release
ドンキ「清掃」や「更衣室の提供」など
総合ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」は10月26日(金)〜11月1日(木)の間、渋谷エリアで従業員が店舗周辺の清掃活動を行う。
MEGAドン・キホーテ渋谷本店では、コスチュームを購入した人に「更衣室」を提供。空き瓶のポイ捨てや割れた瓶によるけが人発生などの対策のため、10月31日(水)午前0時〜翌11月1日(木)午前6時まで「瓶入りアルコール飲料の販売自粛」も行うそうだ。

出典:「ドンキホーテホールディングス」Press Release
仮装コンテストに「ゴミ」で投票
海外用WiFiルーターレンタルサービス「イモトのWiFi」を提供するエクスコムグローバル株式会社は、ゴミで投票する「部署対抗!ハロウィン仮装コンテスト」をハロウィン当日(10月31日20時〜)に開催する。
各部署を代表した仮装チームが渋谷区の中心部・宇田川町でゴミ袋を持って投票(ゴミ捨て)を呼びかけ。一般の人に、素敵だと思ったチームに「空き缶」と「空き瓶」を投票してもらい、ポイ捨てを防ぐとともに、捨ててもらったゴミの量で仮装ナンバー1を決定する。
ハロウィンを楽しみながら渋谷のハロウィンのゴミ問題に少しでも意識を向けてもらえれば、との取り組みだという。

出典:「エクスコムグローバル株式会社」Press Release
若者によるエンタメ型ごみ拾い「ごみフェス」
「若者の出したゴミは若者が掃除する」と、取り組む若者たちもいる。
ごみフェス実行委員会はハロウィン翌日(11月1日)の朝、みんなで謎解きしながらハロウィンの渋谷をきれいにする「ごみフェス」を開催する。
参加資格は「平成生まれ」であること。11月1日の早朝に渋谷に集合し、チームに分かれて謎解きしながらゴミ拾いを実施するという。
同団体は2017年のハロウィンでもゴミ拾いを実施。総勢50名以上が参加し、合計70袋以上のゴミを集めた。
ハロウィンの後夜祭としての「エンタメ型ごみ拾い」を、まずは渋谷を起点に文化として作っていくとしている。
【告知】
※今年もやりますハロウィンゴミ拾い今年はごみフェスというテーマで平成生まれのみんなで謎解きしながらごみ拾いをします
詳しくはこちら↓https://t.co/SYYncSOxhR
参加希望の方はご連絡ください#ごみフェス #平成ラストハロウィン
- ごみフェス (@gomi_fes) 2018年10月12日
「ごみゼロ大作戦」に企業が協賛
渋谷のハロウィン問題を皆で解決すべく始まった「ハロウィンごみゼロ大作戦in渋谷」は4年目を迎えた2018年も、複数の企業と協賛してゴミ対策やマナーアップに取り組む。
フリマアプリの「ラクマ」は31日(水)、利用後に捨てられることが多いハロウィングッズを回収する「ラクマリユースボックス」をハチ公前広場など渋谷駅周辺4カ所に設置へ。
回収したものでリユース可能なものは「ラクマ」を通じて販売し、売上金は渋谷の美化活動に寄付する。

出典:「楽天」Press Release
荷物一時預かりサービスの「ecbo cloak(エクボクローク)」は、渋谷エリア等の荷物預かり店舗をまとめた「ハロウィン期間限定マップ」を作成。
2018年はフィッティングやメイク、トイレなどプラスαのサービスも利用できる特別店舗」も用意した。

出典:「ecbo」Press Release
ハロウィンを楽しみ、将来も秋の一大イベントとして続けるために、多くの人たちがマナーアップに取り組んでいる。