きしめん(小太刀さん撮影、Wikimedia Commonsより)

2018年10月25日に行われたプロ野球ドラフト会議で、中日ドラゴンズは4球団競合の末根尾昂選手(大阪桐蔭高)の交渉権を引き当て、愛知県を中心とする中日ファンは喜びに沸いた。ところでその翌26日、今度はなんと「きしめんの日」だというではないか。

名古屋は今ウハウハだろうなあ(昨日の根尾くんもだけど、今日はきしめんの日)

上のようなツイートも登場し、話題となっている。

だが、10月26日は「きしめんの日」?  読者はご存じだっただろうか。その理由はいったい......?

「JR名古屋駅ホームの住よしきしめん食べたいね?」


名古屋駅のきしめん(Kos88さん撮影、Wikimedia Commonsより)

きしめんといえば、ゆであげた平打ちのうどんに、熱いつゆをかけ、油揚げや鶏肉などの具や、ネギ、削り節を載せて食べる、愛知県の名物料理だ。最近では「名古屋めし」の一つとして上げられることも多い。

10月26日が「きしめんの日」に制定されたのは2008年から。仕掛け人は、愛知県製麺工業協同組合だ。

「きしめんの特徴である『つるつる感』を『2』(つ)と『6』(る)に置き換えた26日と、食欲の秋を連想させる10月の組み合わせに由来」

(全国製麺協同組合ホームページより)

ツイッターには、こんな声も届いている。

「つるつる=2626って、なんちゅー語呂合わせ」とは、素直な感想だろう。「つるつる」を「26」に置き換えるのは、かなり苦しいような気もするが......。

またおすすめの店として、「JR名古屋駅のホームにある立ち食いのきしめんの住よし(憩)さんを教えられるw」などというツイートも目立った。

ところで「きしめん」の語源だが、「紀州出身の者が作った紀州麺(きしゅうめん)から」という説や、「キジの肉をめんの具にしたキジ麺から」という説など、諸説あり、定かではない。