秋元康氏とワーナーミュージック・ジャパンがタッグを組み、“国民的ガールズバンド”の結成を目指す新プロジェクトがスタートした。その第一期生を募集するポスターの内容がネット上で物議を醸している。

注目を集めているのは、ライブハウスや音楽スタジオの掲示板でよく見かけるバンドメンバー募集のチラシ風ポスター。「夢は弾いてかなえろ!」というメインコピーの他、「バンドをやりたい人!」「TVに出たい人!」「武道館でライブがしたい人」など、同プロジェクトが求めるオーディションの参加者像をコピーで表現している。

その中に、「IT社長と結婚したい人!」「有名人と熱愛したい人!」というコピーがあったことから、

・男性から評価や見初められることのみが女性の成功や夢だとでも思ってるのか
・完全に女をバカにしてる
・下品極まりない
・音楽好きを随分敵に回すやり口だなぁ
・こういうのでデビューするバンドなんて聞きたいとも応援したいとも思えないですね

などと、批判的な意見が相次いでいる。

一方で、

・男のバンドマン募集に「女にモテたい奴集まれ」と言っても誰も文句言わんだろう
・いろんな動機がある中の一部にそういうのがあってもおかしくない
・今、こうやって広まってる時点で広告としては秋元康の勝ちなんだろ
・そういう人来てって言ってるんだから、そういう人が応募したらいいだろ

といった意見もあり、ジェンダーや広告のあり方においてネット上で議論が紛糾している模様だ。

同プロジェクトは楽曲によるメンバー選抜システムを採用し、ギター、ベース、ドラム、ヴォーカル、キーボードなど、それぞれのパートに複数のメンバーを在籍させ、楽曲によって選抜メンバーを選出するという。

オーディション参加者の募集にあたり秋元氏は、「可愛いとか、スタイルがいいとかだけじゃなく、個性溢れる女の子が集まって欲しい。楽器が弾けなくたって構わない。これから練習すればいいのだ。何か、熱くなることを求めている人を待っている」と述べている。

9月4日より始動した第一期生オーディションは、一次審査、二次審査、最終審査を経て、12月23日にZepp Tokyoで最終メンバーを発表。2019年春にデビューを予定している。

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