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依頼人の死後、不都合なデジタル記録を“内密に”抹消する男たちを主人公に据え、現代社会における大きな懸念材料である「デジタル遺品」に初めて光を当てているドラマ『dele』。

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8月10日(金)に第3話が放送される本作。現在、各方面で称賛の声が続々とあがっている。

 

◆一般紙の記者評で第1位を獲得

山田孝之と菅田将暉を中心に実力派・個性派キャストが集結している本作。ベストセラー作家・本多孝好(原案・パイロット脚本)、そして映像界の第一線で活躍する脚本家・監督が一堂に会し、1話完結型の多彩な物語を次々世に送り出している。

第1話が放送されると、夏の連続ドラマを評価する「朝日新聞」と「読売新聞」の記者座談会で堂々の第1位を獲得。また、オリコンが発行する週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』によるドラマ満足度調査「ドラマバリュー」でも、7月期ドラマの頂点に。

全作品のなかで唯一、「主演俳優」「主演以外の俳優」「ドラマの内容」の3項目で最高ポイントを獲得し、質の高さを証明した。

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また、第1話では山田孝之の“車椅子アクション”や菅田将暉のダイナミックなアクション、第2話では山田が披露した”オタクキャラ”など、物語をより豊かにするエッセンスも話題に。さまざまな角度から楽しめる世界観の豊かさも、同作ならではといえるだろう。

 

◆最期に託されたデータが物語る、年配男女の人情ドラマ

そして、8月10日(金)に放送される第3話では、映画『グラスホッパー』を手がけた名コンビ、映画監督・瀧本智行と、日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した『あなたへ』を生んだ脚本家・青島武がふたたびタッグを組むことに。

メインゲストには名女優・余貴美子、さらに三島由紀夫賞や谷崎潤一郎賞も受賞したことのある文学者・高橋源一郎を迎え、大人の物語が展開される。

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第1話と第2話では、データという存在が身近な世代の物語を描いた同作だが、第3話の中核を支えるのは、さびれた街でひっそり日常を紡いできた”アナログ世代”の60代男女。

デジタルとは比較的疎遠なように思える人物を軸にした物語は、「自分の死後、あるデータを削除する前にコピーし、バラの花と一緒に江角幸子(余貴美子)という女性に届けてほしい」という“奇妙な依頼”からスタート。しかし、物語は序盤から思わぬ展開を迎えることに…。

デジタルデバイスやデータのない時代であったなら、この世に存在した事実すら埋もれ、消え去ってしまっていたかもしれない…。そんな血の通った人間が長年積み重ねてきた人生、社会がデジタル化しても変わらぬ人情がつまびらかになり、観る者の涙を誘う第3話。

デジタル遺留品という最先端の題材を扱いつつも、それと対照的な昭和のノスタルジーをたたえた“大人のドラマ”となっている。