中国ではタマゴを生食する習慣がなく、日本の食卓でよくみられる「タマゴかけごはん」は驚異の食べ物として良く取り上げられる。(イメージ写真提供:123RF)

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 和洋中どんな料理にも使える万能の食材・タマゴ。中華料理にも多くのタマゴ料理があるが、日本には中国人もびっくりのタマゴ料理があるという。中国メディアの快資訊は7日、「日本人の好きなタマゴかけごはん」に関する記事を掲載した。中国ではタマゴを生で食べる習慣がないため、日本の習慣は理解できないという。そもそも、食中毒の心配はいらないのかと疑問を呈している。

 記事はまず、日本人がいかに生タマゴを好きか紹介した。日本料理に生タマゴは絶対に欠かせないと言っても過言ではなく、いろいろな料理に生タマゴが使われるとした。実際、すき焼きはもちろん、納豆やカレーにかけて食べるなどさまざまな食べ方がある。しかし、いろいろな調理法があるタマゴを、なぜ生で食べなければならないのか、という中国人からするともっともな疑問を提起した。

 その答えについて記事は、「生で食べる専用のタマゴを作っているからだ」と分析。中国人なら誰でもまず「食中毒は怖くないのか」と考えるが、日本では、タマゴを消毒したうえで、生食を前提にした賞味期限をタマゴ1つ1つに印字して販売していると、中国との違いを紹介した。

 中国ではタマゴを洗ってから販売するという習慣も、賞味期限を明記する習慣もない。記事は、これなら中国でも真似することは可能だが、そうしたところで売れないだろうと正直な感想を記した。やはり、中国人には受け入れがたいようだ。

 日本では、生食が習慣になっているため、食中毒対策はしっかりしていると言えそうだが、サルモネラ菌のリスクは0ではなく、冷蔵保存を徹底することや、割ったらなるべく早めに使うなどの注意は必要だ。いずれにしても、日本人にとっては生でタマゴを食べるのは当たり前のことだが、中国では当たり前に食べることはできず、タマゴかけごはんを食べられるというのはありがたいことだと言えるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)