タイヤの「鮮度」を表す4ケタの数字

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 梅雨時を前に、すり減った愛車のタイヤ交換を考えている人もいるだろう。そのとき、どこでタイヤを買えばよいのか。新車販売を行うディーラーか、それとも街道沿いにあるカー用品の量販店に行くか。モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏が、意外に知らないタイヤ購入の注意点とともにアドバイスする。

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 タイヤの買い替えでまず知っておいてほしいことがあります。それは「ディーラーと量販店では、売っているタイヤが違う」ということです。

 たとえば、同じメーカーの同じ銘柄のタイヤをディーラーと量販店で扱っていることがありますが、実際のところ内容が違っていたりするのです。なぜなら新車に装着されるタイヤのほとんどが、そのモデル専用に調整されているからです。

 何台もの同じ車種の新車のタイヤを見ると、複数のタイヤメーカーの製品が使われていることがわかります。これは、違うメーカーのタイヤであっても、燃費など性能はほぼ同じに調整されていることを意味します。タイヤによって、性能が変わってしまっては困りますからね。ですからディーラーで販売される純正タイヤは、そのモデル専用に調整された専用品となります。

 つまり、自動車メーカーが設定したベストなタイヤが欲しいならば、ディーラーに行くのが正解となります。

 最近の自動車メーカーは、燃費性能&とコストを特に重視しています。そこで、「もう少しお金を出しても良いタイヤにしたい」「燃費が少々悪くなってもかまわない」という場合は、量販店に行って、よりグレードの高いタイヤを選ぶのもありでしょう。また、「静粛性を高めたい」「スポーティな走りをしたい」などのように、ピンポイントで希望があれば、それにあうタイヤを選ぶのもいいでしょう。

 定価販売を基本とするディーラーに対して、量販店はタイヤの値引きや工賃を含めた安さが売りです。グレードの高いタイヤでも割引があるため、ディーラーの純正タイヤとの価格差もそれほど大きなものではないはずです。

 また、タイヤは日々進化している製品です。もしも、あなたの愛車が10年も前のものであれば、純正タイヤよりも量販店で販売されている同グレードタイヤのほうが新世代の製品である可能性があります。その場合は、量販店の新製品を購入することをお勧めします。

 まとめると、愛車の専用タイヤが欲しいならばディーラーへ。少々高くても性能の良いタイヤが欲しい場合や、ピンポイントで希望がある、または愛車が古い、とにかく総額の出費を抑えたいときは量販店でタイヤを購入するのがおすすめです。

 そして最後にタイヤを購入するとき、ぜひともチェックしてほしいポイントを説明します。それは鮮度です。

 タイヤは生ものです。ゴムを使っているので、古くなると性能が劣化します。古くなった輪ゴムが硬くなってプツプツと切れやすくなるのはご存知のはず。また、古く硬くなった消しゴムは、新品のように文字を消すことができません。つまり古くて硬くなったタイヤは、本来の性能が発揮できなくなります。

 その目安は5〜6年と言われています。注意してほしいのは、装着してからの年数ではなく、作ってから5〜6年ということ。

 では、どうやってタイヤの作った日を確認するのか。実は、タイヤの側面には作られた時期が4桁の数字で表記されています。

 たとえば「0712」とあれば、2012年の第7週に作られたことを意味します。第7週は、2月の第3週ということです。前の2桁が週、後ろの2桁が年となります。これを覚えておけば、量販店で安売りしているタイヤでも、いつ製造したのかがチェックすることができます。

 いくら安いからといっても、消費期限ぎりぎりのタイヤでは、本当にお買い得なのでしょうか。お弁当を購入するときには、製造日や消費期限をチェックしますよね。それと同じように、タイヤを購入するときは製造年月日をチェックしてください。