バルセロナは、レバンテに大敗を喫し無敗優勝が消滅した【写真:Getty Images】

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伏兵レバンテに4-5敗戦 バルベルデ監督「クレイジーな10分間で勝負はついた」

 バルセロナは現地時間13日に行われたリーガ第37節レバンテ戦で4-5と敗れ、今季の無敗優勝の可能性が潰えるとともに、昨季から続いていたリーグ戦の連続無敗記録も「43」でストップした。

 英紙「サンデー・エクスプレス」によれば、エルネスト・バルベルデ監督は試合後、今季の無敗優勝の可能性が潰えたことについて「シーズンを無敗で終えられず、非常に腹立たしい」と憤りを表したが、「それについて、くよくよと悩むことはない。前を向かなければならない」と語った。

 派手な打ち合いとなった試合に関しては、「相手の素晴らしいフィニッシュで、とても興味深い試合だった。我々の対応は良かった。攻めていたし、点を奪い返し、同点になるチャンスだってあった」としたものの、「試合は相手のカウンターアタックで決まった。特に後半、3失点を喫したクレイジーな10分間で勝負はついた」と、後半1分の3失点目から、同4分、11分とわずか10分間で喫した3連続失点を悔やんだ。

 5ゴールを奪ったレバンテについては、「彼らの迫力とゴール前での正確さを考えると、今日の対戦相手は現時点でリーグトップのチームだろう。今日だけではない。レガネス戦のような他の試合でもそうだった」と分析。さらに「彼らは緊張から解放されて、とてもリラックスしてプレーしていた。我々の今季の成績を考えて、5失点は普通ではないが、彼らの成し遂げたことを認めなければならない」と話した。


イニエスタ「こんな形でレバンテに大敗するとは…」

 また、スペイン紙「マルカ」は「相手をコントロールできなかった。後半になれば、勝手にパフォーマンスが上がると思い、何も考えていなかったんだ」という、チーム全体の緩みを指摘したバルベルデ監督のコメントを紹介。その一方で、5失点を喫した守備陣のなかで現地紙から非常に厳しい評価を受けたコロンビア代表DFジェリー・ミナについては、「彼があれほどミスをするのは見たことがない。相手がどれほど良いプレーをしていたのかを考えるべき」と、同選手を擁護していた。

 そして今季限りでの退団を発表しているスペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、今回の敗因を「無秩序さ」にあると分析。同選手は「我々は、今季を無敗で終えることに気を取られ、盛り上がっていたが、それは一番大事なことではない。そうじゃなかったんだ」と話すと、「今季の終わりを目前にして、こんな形でレバンテに大敗するとは理解に苦しむ。しかし、総合的に考えれば、緊張していて、まとまりのなかったことが原因だろう。特に後半序盤のプレーにそれがはっきりと表れていた。彼ら(レバンテ)のカウンターアタックは非常に効果的で、それにやられたんだ」と、今季の二冠王者らしからぬ不安定な戦いぶりを悔やんでいた。


(Football ZONE web編集部)