Win10の4月末更新でChromeがフリーズする不具合、5月8日の更新で対応。MSは一時対処法も紹介


マイクロソフトが4月末にリリースした、Windows 10の大型アップデート『Windows 10 April 2018 Update』。今回同社が、アップデート後にGoogle Chromeや音声アシスタントCortanaなど、特定のアプリケーションを使用している際に、一部の端末がフリーズないしハングアップする問題を認識していると明らかにしました。

この問題の対応は、5月8日(米国時間)に予定している次期アップデートで解消すべく、取り組んでいるとのこと。また、現時点で端末がフリーズした場合に、再起動することなくWindowsを復旧する手順を公開。『Win+Ctrl+Shift+B』という、興味深いショートカットキーに関しても触れられています。

Chromeなどがフリーズする現象については、米インターネット掲示板のRedditなどで報告が確認できます。同掲示板の投稿者によると、Ctrl+Alt+Delも動作せず、電源ボタンを押してスリープさせ、さらにスリープ解除するしか解決方法がないとのことで、相応に深刻なもの。

これに対してマイクロソフトは、トラブルシューティング手順を公開。フリーズが生じた際には以下の手順を実行してほしいと指示しています。

キーボードが接続されている場合は「Windows+Ctrl+Shift+B」キーを押す。タブレットの場合は、2秒以内に3回、ボリュームアップとダウン両方のボタンを同時押し。Windowsが応答すると、短いビープ音が鳴り、画面が点滅ないし暗くなりますラップトップを使用している場合は、蓋を閉じて開けます



【お詫びと訂正】:上記手順の「1.」にて、当初「画面をスリープ状態にして、キーボードが接続されている場合は〜」と記載しておりましたが、こちらは不要な操作となります。読者の皆様と関係各位には、お詫びの上訂正いたします。申しわけございませんでした。(5月4日20時15分)

1.のWin+Ctrl+Shift+Bはほとんど馴染みのないキー操作ですが、先のRedditツリーによると「グラフィックドライバーをリセットするコマンド」と解説されています。歴戦のEngadget読者ならばピンと来たと思いますが、このキーコンビネーションは本件以外の画面回りのトラブルでも応用範囲が広そうです。


ある程度のトラブルは発生するであろうWindowsの大型アップデートとはいえ、世界最大のシェアを誇るWebブラウザのChromeでこのような問題が起きるのはちょっと驚きです。

そもそもApril(4月)Updateは直前になりリリースが延期された結果4月末になった、という報道も出ており、その原因は高い確率でブルースクリーンを引き起こすBSOD(Blue Screen of Death)の不具合対策が原因 との情報も出ていました。

そもそもWindows 10ではアップデートをより積極的に導入する方針となっていることから、アップデート後のトラブルは抑えて欲しいところ。マイクロソフトにあっては、ユーザーが安心してアップグレードできるよう、品質管理に対してより厳しい基準を適用してほしいところです。