清武の2得点の活躍を聞いて、内田は「嬉しいですね」と素直に喜んだ。写真:左(内田篤人)/徳原隆元、右(清武弘嗣)/川本学

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[J1リーグ10節]鹿島1-1神戸/4月25日/カシマ
 
「あ、そうなんですか?」
 
 報道陣から、C大阪の清武弘嗣が2ゴールを決めたことを聞くと、「いいですね、前の選手は。(自分の)サイドのポジションの取り方とか、誰も見ていないでしょ(笑)」と、取り囲む記者たちの笑いを誘った。
 
 そんな内田篤人も、1-1のドローで終わった神戸戦では、鈴木優磨の同点弾を自身のクロスからお膳立てしているのだが、清武の活躍をことのほか喜んでいるようだ。
 
「ドイツにいた時からの仲間なんで。あいつも怪我がちょっと多いし、連絡を取りながら」
 
 ある時、清武が「ダメかな」と弱音を吐いたことがあったという。それに対して、内田は「バカ野郎、俺があきらめていないんだから、お前もあきらめるな」と発破をはけた。
 
「良い仲ですからね、俺とあいつは。嬉しいですね」
 
 清武が2得点した試合の結果も気にして、仙台を相手にC大阪が逆転勝ちしたことを知ると、内田は「(順位が)また離れちゃったか」と小さく呟いた。悔しさを滲ませつつも、柔らかい表情だった。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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