井上尚弥、ジェイミー・マクドネル【写真:Getty Images】

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井上の挑戦受けるマクドネルのトレーナーは、井上にもスキがあると主張

 プロボクシングの前WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)は5月25日にWBA世界バンタム級タイトルマッチ(大田区総合体育館)で同級王者ジェイミー・マクドネル(英国)に挑戦する。3階級制覇が期待される「The Monster」に対し、マクドネルのトレーナーは「地球上最高のファイターの1人」と称賛する一方、攻守に盤石な井上の“弱点発見”を主張している。米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン.com」が報じている。

 マクドネルのトレーナーを務めるデイブ・コールドウェル氏は自身のキャリアにとって、重要な5月を迎える。5日には自身が指導するWBC世界クルーザー級名誉王者トニー・ベリュー(英国)がWBA世界ヘビー級王者のデビッド・ヘイ(英国)と再戦に挑み、マクドネルは25日に東京で井上を迎え撃つ。

 記事では「ブリューもマクドネルも“かませ犬”としてリングに足を踏み入れる」とコールドウェル氏の愛弟子の下馬評は低いと分析している。

 正規王者を脅かす“モンスター”の恐ろしさはトレーナーも理解している。

「異次元の脅威だ」「しかし2、3気づいたこともある」自信もチラリ

「イノウエは猛烈な好調さで、異次元の脅威となっている。そして、地球上で最高のファイターの1人だ。彼はジェイミーに挑戦するためにバンタム級にやってきた。彼にとっても、大きな第一歩となる」

「パウンド・フォー・パウンド」で世界10傑入りしている井上は世界最高のファイターの一角として認めている。だが、同メディアによると、王者の参謀役は付け入る隙を見出したという。

「私は彼に関しては2、3気付いたことがある。私はジェイミーがそこに突け込めると信じている。この敵地の雰囲気がジェイミーを呼び覚ます。もしも、日本で彼が結果を出したとき、英国のボクシング界がついに彼を認める時になるのかもしれない」

 スピード、パワー、テクニックと高次元のブレンドを見せる井上に対し、「気づいたことがある」とコールドウェル氏は主張。詳細は明かしていないが、マクドネル陣営もそう簡単には王座を明け渡すつもりはないようだ。(THE ANSWER編集部)