大坂なおみ【写真:Getty Images】

写真拡大

昨年12月就任のベイジン氏、SNSでメッセージ「信じられない2週間」

 テニスのBNPパリバ・オープン(インディアンウェルズ)は18日(日本時間19日)、世界ランク44位・大坂なおみ(日清食品)が同19位のダリア・カサトキナ(ロシア)に6-3、6-2でストレート勝ち。悲願のツアー初優勝を飾った。昨年12月に就任したサーシャ・ベイジンコーチは大坂とともに“チーム・ナオミ”の集合写真を掲載。「全ての称賛をナオミに向けてほしい」と粋なメッセージを寄せている。

 ベイジン氏は優勝からほどなくしてツイッターを更新。掲載したのは1枚の画像だった。

 会場の外の鮮やかな芝生に膝をつき、試合と同じサンバイザーを着けて笑みを見せる大坂。両手ではかわいらしくダブルピースを決めている。後方の右側にはベイジンコーチが爽やかなスマイルで左手の人差し指を掲げ、日本テニス協会の土橋登志久ら“チーム・オオサカ”の面々6人が肩を組み、大坂を祝福している。

 さらに、投稿には、こう記している。「信じられないような2週間をありがとう、BNPパリバ・オープン! チームワークが夢を実現させた! 誰一人が欠けても、それは成し遂げられなかっただろう。全ての応援に感謝、そしてチーム・ナオミからあなた方全員に最高の愛を!」。全員で協力して掴んだ戴冠を誇り、続けて教え子に最大限の敬意を示している。

「僕が望んでいるのは、全ての称賛をナオミに向けてほしいということ」

「皆さん、僕に対してまでも愛ある言葉を示してくれて本当にありがとう。けど、僕が望んでいるのは、この時間を分かち合うこと、そして全ての称賛をナオミに向けてほしいということだ。彼女は成し遂げてくれた全てを物語る唯一無人の存在だ。彼女の以前のコーチ、彼女の父と母、ファンからの終わりない応援が彼女を突き動かし続けた。そこのあなたも、この偉業の一部なんだ」

 自分に降り注いだ祝福を大坂に向けるように促し、そして絶え間ないエールを送ってくれたファンに対しても敬意を払っていた。ベイジン氏は昨年12月に大坂のコーチに就任。今大会もセットの合間に熱心にアドバイスを送る姿が印象的で、精神的にムラのある大坂を鼓舞し続けていた。そうして成果も快挙の要因になったのは言うまでもない。

 世界ランキングは44位から22位に大幅上昇した大坂。新コーチと二人三脚で挑むシーズン、ここからどんな夢をファンに与えてくれるのか。楽しみでならない。(THE ANSWER編集部)