ウェストハム対バーンリーの一戦で大騒動【写真:Getty Images】

写真拡大

バーンリー戦で3人が乱入 コーナーフラッグをピッチ中央に建てようと大暴れする者も

 ロンドン・オリンピックスタジアムで現地時間10日に行われたプレミアリーグ第30節ウェストハム対バーンリーの一戦(0-3)でスタンドからファンがピッチに乱入。

 ウェストハム主将MFマーク・ノーブルと取っ組み合うなどの混乱が生じ、試合が一時中断するなど騒然となった。FA(イングランドサッカー協会)も調査に乗り出したと、英衛星放送「スカイ・スポーツ」や英公共放送「BBC」などが報じている。

 試合途中に乱入したファンは少なくとも3人いたようで、一人はキャプテンのノーブルの下へ駆け寄り、その後にイングランド代表GKジョー・ハートによって取り抑えられた。さらに二人のファンもウェールズ代表DFジェームズ・コリンズによってピッチの外に出された。

 侵入者の一人はコーナーフラッグを持ち、ピッチ中央に建てようとするなど大暴れ。ノーブルは駆け寄ってきたファンに対して怒りを表し、取っ組み合いになってピッチになぎ倒すシーンも発生するなどスタジアムは騒然とした。

「スカイ・スポーツ」によれば、ファンたちはクラブ経営陣へのフラストレーションを溜めており、その抗議の意志の表れであると報じている。スタンドでは「お前たちがクラブを壊した」などの過激なチャントを歌っていた。


主将も冷静さを要求「雰囲気はひどいものだった」

 ウェストハムはすぐに調査に乗り出すと発表。FAは「我々は騒ぎを起こした観客を強く非難する」と声明を出し、混乱を起こしたファンやウェストハムへの調査に乗り出している。

 そして、ファンと接触したノーブルは試合後、「BBC」に対して「私も一人のウェストハムファンだ。常にクラブを守る。誰かが僕に近づいてくれば、自分自身を守ることになるだろう」とコメント。「(スタジアムの)雰囲気はひどいものだった」とファンに冷静さを求めた。

 英紙「ガーディアン」は「ピッチの侵入者と観衆トラブルによるウェストハムのカオスでバーンリーの勝利が台無し」と報じた。

今季のウェストハムは降格圏との勝ち点差がわずか3でリーグ16位に沈む。不振のチームはピッチ内外で混乱に陥っている。


(Football ZONE web編集部)