郵政法案、参院否決は何だった
![「否決の時の決断は何だったのか」と語る慶応義塾大学大学院の曽根泰教教授(撮影:宗宮隆浩)](https://image.news.livedoor.com/newsimage/9/2/94605268d8d26a4d36-m.jpg)
郵政民営化法案は、先の通常国会では自民党から反対票を投じる議員が続出し、衆院で5票差で可決されたが、参院では17票差で否決された。しかし、総選挙での自民党圧勝を受け、“造反議員”の大半が賛成に回った。
小泉首相が、総選挙で反対派議員に対立候補を立てた点については、「政党の原則から当然。今までの自民党が、党に反対しても“なあなあ”でやってきたことが問題」と述べた。また「小泉チルドレン」と呼ばれる新人議員が誕生した自民党について、「新人研修など思い切った試みをやっている。自民党が変わりつつあるのか、表面的なものなのか、(国民が)見極めることが重要」と述べた。
今回、前原誠司新代表の「対案路線」に沿って対案を提出した民主党には「前回、対案を出すべきだったが、出さないよりはマシ。大きな争点では対案があった方がいい」とした。
参院の存在意義に関しては「参院の役割があらためて問われた。ある意味、世論に火をつけた。参院が立ち直るには、自らを切るくらいの改革の覚悟が必要」と語った。【了】
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10月14日動画ニュース