職場での人間関係の“困った”は、こう解決! 職場でよくある人間関係のお悩みをピックアップ。一つ対処法を間違えばこじれてしまいそうな局面での、上手な切り抜け方を教えます。

教えてくれたのは、オリエンタルランド在籍時代、ディズニー流のおもてなしの極意をキャストに根付かせてきた経験を持つ人材トレーナーの櫻井恵里子さん。また、TEAM NACSの音尾琢真さんからもアドバイスをいただきました。

Q.上司から急な仕事を振られたけれど、いま手いっぱいなので、うまく断りたい。

A.現状の仕事内容を説明し、引き受けた場合の納期を話す。

最初から断ることを前提に話せばカドが立つもの。まずは、現在の仕事状況を正直に。そして、「日でよければ」や「のところまでなら」など引き受けた場合の可能な納期などを伝えて。

音尾’s VOICE実直ささえ伝われば、断ったとしても、相手も納得するのでは。それでも無理なら、「僕よりの方が仕事が早いと思います」と、別の同僚に仕事を振っては(笑)。

Q.後輩が、まだ仕事を覚えきれてないみたい。なのに、質問をしてくる様子もなく、モヤモヤします。

A.何気ない会話のなかで、自身の失敗談を交えながらアドバイス。

現状どういう手順で進めているのかを聞き、頭ごなしに否定しないこと。自分が過去にした似たような失敗談を引き合いにしてのアドバイスが最適。間違っても命令口調でしゃべらないこと。

音尾’s VOICE 僕の場合、さりげなく「大丈夫そう?」って聞いたりします。ただ、監督や演出家など言うべき人に任せる場合も。それに、失敗して学ぶこともある。失敗させるのも先輩の役割かなと。

おとお・たくま 末っ子気質の愛されキャラ。個性の強いTEAM NACSメンバーのなかでバランサー的役割も。撮影現場でも、全方位に気を配り、良好な関係を築くコミュニケーション上手。そんなスキルを発揮し、アドバイスしてくれました。

櫻井恵里子さん 著書に『「一緒に働きたい」と思われる心くばりの魔法 ディズニーの元人材トレーナー50の教え』『3日で変わるディズニー流の育て方』(共にサンクチュアリ出版)。

※『anan』2018年3月7日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・九(Yolken) ヘア&メイク・横山雷志郎(Yolken) イラスト・山中玲奈 取材、文・望月リサ

(by anan編集部)