100km/hで頭から突っ込む命知らずなソリ競技「スケルトン」の魅力とは?

冬季オリンピックではボブスレーなどソリを利用した滑走競技がダイナミックな疾走で人気を集めます。中でも、顔を前方にしてヒーローが空を飛ぶかのごとく、氷上を爆走する「スケルトン」は、見るものに興奮と恐怖を感じさせ、勇敢なアスリートたちのレースに熱狂させられます。そんな、見ているだけで恐ろしいダウンヒルに魅了された男が、スケルトンの魅力をムービーで紹介しています。
いよいよレースが始まる直前。

「僕は自分自身に『できないことなんて何もない』と言い聞かせるんだ」

ソリに手をかけて走り出し……

体を投げ出すようにして、レースが始まりました。

リュージュと違って頭を前方に向けて滑走するスケルトン。

見ているだけで恐怖心が芽生えるスケルトンをこよなく愛するのが、スケルトン歴15年のキャリアを持つジョン・デーリー選手。

アメリカ代表として2度のオリンピック出場経験があるトップアスリートです。

コースは約1マイル(約1.6キロメートル)で、時速は60mph(約96km/h)に到達する危険な競技では、多くのアスリートが命を落としてきているとのこと。

もちろんヘルメットが義務づけられています。

ソリをセットするデーリー選手。

薄い鉄製のソリ。頭の位置は路面からわずか1インチ(約2.5センチメートル)になるとのこと。

グリーンライトが点灯するとスタートの合図。

そこからは何も聞こえない世界が広がっていくそうです。

「スレッド(ソリ)とコンタクトすると、この世界が人生そのものだと感じるんだ」

路面スレスレの視線で時速100キロメートル近いスピードが出る異次元の世界。

高速でコーナーを曲がると5Gの力がかかるとのこと。8ポンド(約3.6キログラム)の頭は、18キログラムで押し付けられるというわけです。

「体が硬直し始めたなら、恐怖を感じ始めるだろう。それではうまくいかない。スレッドが暴れ、クラッシュするだろう」

「恐怖を感じるのではなく、スピードに身をゆだねなければいけない」

「レースが終わって、良い走りができたときは、まるで壁をすり抜けられるような気がする」

「みんなが熱狂する。それこそが、スケルトンを愛する理由だよ」

なお、デーリー選手は韓国・平昌で開催されている平昌オリンピックのスケルトンアメリカ代表としてレースに出場します。
