横浜FCへの移籍を決めた松井に、元同僚の中村が放ったひと言とは? 写真:塚越始

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 オドラ・オポーレから横浜FCに移籍したMF松井大輔が1月24日、さっそく横浜市内で行なわれた全体練習に合流した。前日の加入記者会見では、京都サンガ時代以来18年ぶりとなる「カズさん(三浦知良)と一緒にサッカーをしたいと思って決めました」と、移籍の決め手がカズの存在だったことを明かしていた。
 

 そして今回の移籍について、他に報告していたひとりが、昨季ジュビロ磐田で同僚だった中村俊輔だった。松井が移籍するまでの約7か月、公私ともに付き合いがあり、よく食事にも行っていたという。松井が磐田からポーランドに移籍する際、中村は「安泰の場所にいるのが嫌だっていう、大輔らしい決断」とその選択を尊重していた。
 
 そして今回、松井が横浜FCへ移籍することを伝えると、中村からは怒り(?)の反応が返ってきたという。
 
 松井は、中村がその決断に理解を示す一方で、「なんで、お前が横浜に行って、俺は磐田に通っているんだよ(笑)、って言われました」とツッコまれたことを明かした。
 
 ベスト16進出を果たした南アフリカ・ワールドカップの日本代表メンバーでもあるふたりは、それぞれのチームでベストを尽くすことを約束。「また家も近くになるので、今度ゆっくり食事をしながらいろんな話をしよう」と約束したそうだ。
 
 ふたりが揃うと、決まってディープなサッカーの話題になるそうだ。「ポーランドにいる間、常に欧州のサッカーを観ていた。戦術的な面ではそれも大きな収穫になった」という松井の新鮮な情報に、「もっと上手くなりたい。だから、時間さえあれば欧州の主要リーグからJ3までチェックしている」という中村がどのような反応を示すのか。テクニシャンの次回の再会は、かなり濃密なサッカー談義に花を咲かせそうだ。
 
取材・文●塚越 始(スポーツライター)