年々人気が高まり、さまざまな種類が販売されている「コーヒー」。しかし、ひと口にコーヒーと言っても、缶コーヒーやボトルコーヒーのパッケージを見ると、「コーヒー」「コーヒー飲料」「コーヒー入り清涼飲料」という3種類の表示があることに気づきます。これらはどのような基準で分類されているのでしょうか。キリンビバレッジの広報担当者に聞きました。

コーヒーの生豆の分量に違い

 担当者によると、コーヒー関連の飲料は「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約」に基づき、内容量100グラム中に含まれるコーヒーの生豆(焙煎前の豆)の分量によって分類されています。

 コーヒーは、100グラム中に生豆換算で5グラム以上のコーヒー豆から抽出したコーヒー分を含むものを指します。以下、コーヒー飲料は同2.5グラム以上5グラム未満、コーヒー入り清涼飲料は1グラム以上2.5グラム未満となります。

コーヒーコーヒー飲料、コーヒー入り清涼飲料には、それぞれの良さがありますので、シーンや気分によって選ぶのがよいと思います。また、缶コーヒーはいれる手間がかからず手軽に飲める飲み物。キリンビバレッジが行った調査では、缶コーヒーには『癒し』を求める人が多いという結果が出ています。これからの寒い季節、ホッとひと息を入れたい時などに、ぜひ温かい缶コーヒーを飲んでほしいと思います」(担当者)

 ちなみに、砂糖や牛乳などで甘さを加えて飲みやすく仕上げたものもありますが、牛乳が使用されているもののうち、乳固形分を3%以上含む場合は「乳および乳製品の成分規格に関する省令」に基づき「乳飲料」に分類されます。これはコーヒーに限らず、紅茶やココアなどでも同様です。

(オトナンサー編集部)