240時間かけて鉛筆だけで描いたボルト リアルすぎて重量感や匂いを感じさせると話題に
鉛筆の明暗だけで表現したボルトが、写真のようにリアルだとTwitterで話題になっている。
六角の頭部やねじ山などに無数の細かな傷が刻まれた重厚なボルトが、ナットの上に横たわっている。一見すると写真のようだが、実は鉛筆の明暗だけで精密に描いた絵。あまりにリアルなため、重量感や金属の匂いとともに、水滴をまとったみずみずしさまで感じさせる奥深い味わいを醸している。
この驚きの鉛筆画を描いたのは、約4年前から独学で写実画に取り組んでいる大森浩平さん(23歳)。大学入試に備えてデッサンを勉強、SNSで見た海外のハイレベルな写実画に憧れたのがきっかけだという。鉛筆画の良さは、白と黒の明暗だけであるため、ディテールに集中して描ける点。どんな物を描くかに関係なく、紙のごく一部分だけに集中して忠実に描く、それを広げていくように描いている。さらに、忍耐と時間も必要で、ボルトの鉛筆画にはこれまで240時間を費やしたが、まだ未完成とのことだ。
この作品を大森さんの姉が、「最近はずっと、このボルトとナットを描いていて、さすがにすこし狂気を感じる」と投稿したところ、驚きや称賛の声などが寄せられ瞬く間に拡散。「スーパーリアリズムって余り興味無かったですが、俄然興味湧きました」「鉛みたいな匂いがしてきそうだ…」「ボルトナットの製造会社の社員ですが、本物と見分けがつきませぬ〜」「完成したら是非また上げて欲しい」といった声も寄せられ、大きな反響となっている。
大森さんはこのほかにも、女性の肖像やクラシックカーなども描いており、それらの作品をSNSで公開している。
下の弟はえんぴつで精密な絵を描くのが得意なんだけど、最近はずっと、このボルトとナットを描いていて、さすがにすこし狂気を感じる。これは、240時間目の状態(未完成)だそうです。写真じゃないんです… pic.twitter.com/mbFoW2KCqI
— おおもりしずか (@oomrshiz) 2017年10月24日
240時間くらい。https://t.co/b1pmyD09Fd pic.twitter.com/4g6Ak4Bskc
— Kohei (@kohei6620) 2017年10月8日